【東京都】【秘境】落ちたら死ぬ!檜原村にある神戸岩裏秘境の激狭スペースにアウディTTを駐車せよ!

【東京都】【秘境】落ちたら死ぬ!檜原村にある神戸岩裏秘境の激狭スペースにアウディTTを駐車せよ!
 

檜原村ひのはらむら

 

伊豆諸島、小笠原諸島の島嶼とうしょ部を除けば東京都唯一の村である。

 

面積の9割を森林が占めており、面積約100k㎡に対して人口約1800人と少なく、一般的に思い浮かべる「村」のイメージそのものだったりする。

 

不知火のようなマニアでも無い限り「東京都本土唯一の村・・・何があるんだろうと思い立ち、「檜原村 観光」とググる人は少ないだろうが、「奥多摩 観光」に枠を広げてみると有名な「払沢の滝」がヒットするので、知らず知らずの内に目にしていることの多い村名なのだ。

 

そんなメジャーとマイナーの境界を彷徨う檜原村に、一面緑色の苔に覆われた断崖が囲む秘境が眠っていることをご存知だろうか?

 

神戸岩かのといわ裏秘境

OpenStreetMap and contributors CC-BY-SA

神戸岩かのといわは檜原村にある東京都の指定天然記念物で、観光地でもある。

 

神戸川かのとがわを挟むようにして存在する巨大な岩壁で、右側の高さが100m、左側の高さが80mというかなりの規模だ。

 

神戸岩という名前は南側から見るとまるで開いた岩の扉のようで、天岩戸あまのいわとを連想させ、また、延長線上には大嶽おおたけ神社があることから神域への入口の岩戸、の意味から今日の神戸岩へと名称が変化した説がある。

 

その神戸岩の裏手には神戸岩裏秘境と仮称したもう一つの絶景がある。・・・というより偶然見つけた。

 

百聞は一見に如かず、言葉で細かに語るより実際に風景を撮り納めたレポートをお読み頂こう。

「ここは東京都です」

奥多摩の秘めたる実力

OpenStreetMap and contributors CC-BY-SA

現在地は都道205号線を北に入った1本道。

 

神戸川を縫うように林道鋸山線へと続く、村道とおぼしきルートだ。

 

この日の目的は神戸岩では無く、林道鋸山線で、そもそも神戸岩は知りもしていなかった。

 

林道以外調べていない為、これから絶景が迎え撃ってくるということも知らず、のほほんと走っていた不知火。

 

道幅が狭くなり、先程まで対向車が来てもすれ違えたのが、離合しなくてはいけない幅員へと変わる。

 

大抵開けた場所の奥に森が見えるときは良い感じの光景が待ち構えていたりすることが多い。

 

秘境の前触れ、とも言うべきか。

 

ウッホ・・・良い林間・・・。

 

対向車が来たらロングバック確定の幅員鬱蒼うっそうと立ち並ぶ木々。

 

東京都と言っても、奥多摩エリアはこんな感じの道が多いし、この日は朝からこのタイプの道を多く走ってきたから驚かないが、東京都山間部初見の人は間違いなく声を上げるだろう。

 

脳汁しか出ないんですよね、こういう道。

 

これでうっすら霞む霧でも出ていれば文句の付けようが無い。

 

車道の両端にガードレールが無く、林立する木々を見ると無意識に「疑似戸隠神社参道」と脳内変換されるが、あながち間違いでは無いだろう。

 

余談だが、今まで見た「疑似戸隠神社参道」で最高クラスの道路は福井県道230号線である。くだんの景色が眠る区間は1車線で切り返し必至な連続九十九つづら折れと難易度は高めだが、その分風景も格別なので気になる方は是非福井県へ。

 

対向車だ!

 

薄暗い林を抜けて間もなく、対向車と御対面。

 

一つ前のドラレコにも小さく写っていたように、東京都の奥地にも関わらず、観光地+キャンプ場+ロッジが点在する為、意外にも交通量が多めなのだ。

 

あつらえ向きなパジェロミニと場違い(?)なTTが離合する。

 

今考えるとちょっと手前の広いところですれ違えば良かったのだが、最近林道を走っておらず頭が鈍ったのか、中途半端な所で離合を仕掛けてしまった。

 

廃墟と滝と神戸岩

先に進もう。

 

左手に駐車場、右手に森という図の道に変わる。

 

ふと、視界に入ったが、ドラレコ右側に建物が写っている・・・。

 

不気味な廃墟が頭上に控えていた。

 

基礎が壊れかけた木造建築、明らかに現役から一線を退しりぞいた廃墟だ。

 

恐らくキャンプ場関連の施設だったのだろうが、老朽化から放置されたのだろうか。走っていて倒壊して来ないかやや心配になるのだが・・・。

 

左手に見えて来たのはロッヂ神戸岩だ。ロッチ中岡お笑い芸人では無い。

 

1棟貸し出し型のコテージのように見受けられ、東京都とは思えない森林と清流に囲まれた中で過ごす一時は格別の非日常なのだろう。

 

それにしてもかく路面が綺麗である。

 

普通この手の奥地に繋がるドンツキのような1本道は路面が荒れ荒れなことがお約束だが、腐っても東京都と言うべきか、しっかり舗装が手入れされており対向車が来た場合を除いて走行に気を使う必要が無い。

 

荒れた道が好きとはいえ、ノーストレスで走れる道が気分的に楽なのは言うまでも無い。

 

これは・・・滝、だよな。

 

唐突に開けた視界の頭上に一筋の滝が現れる。

 

滝というより川に近い気もするが、広義には滝で合っているだろう。ドラレコを見る限り落差20m程度の段瀑と言ったところか。

 

見えて来たのは小屋駐車場。

 

この辺が檜原村が誇る観光地、神戸岩ということになる。

 

ドラレコ中央に小綺麗な小屋があるが、これはトイレのようだ。

 

こんな山奥だとボロッちいトイレを想像するが、外観は真新しく、よく整備されているようだった。

 

檜原村では無いが近くの奥多摩町おくたままちでは「オクタマ・ピカピカ・トイレ」、通称OPTオピトというトイレ掃除のプロフェッショナル集団がいて、大変失礼を承知でお兄さん達を外見「だけ」パッと見ると「ちょっと怖い・・・」と思うがまっっっっったくそんなことは無く、「日本一観光用公衆トイレが綺麗な町」を目指して町内22箇所のトイレをたった4人でピカピカに磨いているトイレの神様のような方々なのだ。「汚そうだなぁ・・・」と思いながら奥多摩駅のトイレを利用したことがあるが、マジで「寝そべっても平気」に思えるくらい綺麗で驚嘆したのを覚えている。檜原村は管轄外だろうが、OPTの理念を踏襲して近隣の市町村も倣ってピカピカにしているのかもしれない。

 

さて、別段「お花を摘む」予定も無いのでトイレをスルーし、当初の目的であった林道鋸山線を目指す。

 

相変わらず先に続く路面はとても綺麗で、この先に待ち受けるモノ(秘境)がいるようには到底見えない。

 

恐らく普通なら神戸岩の駐車場に車を停めて「神戸岩スゲー」と岩の雄大さに感嘆し、自撮りに興じるのだろう。

 

だが、ただの普通に興味が無く、珍妙不可侵にて厨二臭い男が一人・・・その名は、不知火翔湊。人は彼を変人と呼ぶ(ニコ動陰陽師PV風の語りで)。

 

・・・さっき観光客数人に「なんだこいつ」みたいな顔でガン見されたが、そりゃそうだろう。

 

ジムニーかオフバイクで先に進むならいざ知らず、オリンピックみたいなエンブレムの黒い卵の形の車が先へ進もうとしているのだ。

 

ジムニーかオフバイク乗ってる人でもすれ違ったら「なんだこいつ」って顔になるはず。

 

で、その林道へ続く道なのだが・・・、

 

驚嘆エントランス

は・・・!?ダート!?隧道!?

 

待って、ここ、東京都だよね・・・・・?(確認)

 

いきなり、である。下調べも何もしていない不知火にとってはいきなり、である。

 

いや、林道へ続く道なのだから隧道やダートがあっても不思議では無いのだが、さっきまでの観光地ムードから一気にスタイルチェンジしたものだから度肝を抜かれたというのが正しい。

 

名をそのまんま神戸隧道と言うらしい。

 

一度停車し、ナビと睨めっこする。

 

ルート本当に合ってるの?ちゃんと林道この先にあるの?

 

 

OpenStreetMap and contributors CC-BY-SA

・・・あるらしい。地図が「アルヨ」と脳内に小声で直接語り掛けて来る。

 

意を決して、いざ尋常に・・・突入する。

 

真っ暗!?素掘!?ダート!?

 

待って、ここ、本当に東京都なんだよね・・・?(為念確認)

 

もはや感嘆符!?のオンパレードである。

 

コンクリートのポータルとは裏腹に内部はモルタル無しのゴツゴツ岩石のガチ素掘で、至る所から漏水している。

 

驚かない道理は皆無に等しい。

 

真っ暗な理由は無論、隧道がカーブしているからである。

 

不知火の心境としては先が見えなさ過ぎてバキバキにドキドキしている。

 

さてさてさーて、どうなっているのカナ・・・?

 

光現る(出口)。

 

気が付くと隧道の内壁はコンクリートになり、路面もアスファルトに様変わりしている。

 

隧道1本で素掘り+ダートコンクリート+アスファルトと一粒で二度オイシイ、1本満足な隧道ということか。

 

敗走の予感

うっし、いよいよ林道鋸山線が迫って来たぞ。

 

このときは左手にある景色に脇目も振らず、林道を目指して直進することしか考えていなかったのだが・・・

 

「車両通行止」

 

何やら雲行きが怪しい。

 

ま、まあそう書いてありながらも普通に通行出来るケースはままあるし・・・。

 

「本日の通行止」

 

はい、通行止美味しく頂きました。

 

歩行者以外お断り感マシマシな完全バリケード。

 

どうやら冬季云々とかそんなチャチなもんでは無く、通年通行止のようだ。

 

林道のコース上にはなかなかに景色の良さそうなポイントがありそうなだけに口惜しさが残る。

 

これで終わりか・・・?試合終了か・・・?探索打ち切りでマックでも寄り道しながら不完全燃焼帰宅しちゃうのか・・・?

 

・・・・・・あれ?

 

(さっきのワンシーン)

そういえば、さっき素通りしたけど苔で覆われた駐車出来そうな場所・・・あったよな・・・よな・・・ヨナ・・・ヨナ・・・!

 

そうだ、秘境探索はまだ終わりでは無い。

 

転んでもタダでは起きないのが不知火。時に収穫濃い写真を求めてイビルジョーのように貪欲に喰らい付くことには定評がある(自評)。

 

ミッション:地獄の駐車

大蛇の如き執念で刈り取りに行く不知火

さて、恐ろしく雑な手書きで申し訳無いが、ここで現場を俯瞰ふかんした略図をご覧頂こう。

 

神戸隧道を出てすぐ西に長さ20mくらいの狭隘路がある。

 

一見すると奥が駐車スペースなのだが、問題は駐車の過程。

 

というのも途中の幅が相棒TTの車幅(ミラー含む幅1.84m、タイヤ間の幅1.80m)とほぼ変わらない約1.85mしか無いのだ。

 

加えて北側は川、南側は壁、更に西側に進みすぎると下り階段という、まさに落ちたら(車が)死ぬ状況である。何がなんでもミスる訳に行かないが、如何せん不知火の相棒TTはバックカメラやソナーなんて高級品は付いていないので、勘と運と度胸ということになる()。

 

そう、今回の真のミッションは「激狭スペースへ無事にバック駐車すること」なのだ。

 

字面で見るとシンプル過ぎるし、「え、不知火さんって駐車初心者なんですか?www」と草を生やされそうだが、流石にそんなド下手だったらこんなとこ行かない。

 

果たして・・・命運やいかに。

 

ワンミス=ワンキル

残念ながら今回は「不知火が現場で内心焦ってるドラレコシーン」ファンサービスは無い。

 

あのシュールなシーンが「面白い」「いつもの不知火で安心した」「これを見に来た」とごく一部のマニアにウケるのだとかないとか。

 

心配せずとも当ブログではそういったシーンが腐る程あるし、これからも投入し続けるので、今回だけは不手際を見逃して頂きたい(果てして需要があるのか分からないが)。

 

代わりに今回はMAXで即病院送り(何の?)のドキドキバロメーターと心情を現した手書きの棒人間を代替挿入して補完したい。

 

バック開始から数十秒。早くも不知火のドキドキバロメーター♥1個分上昇し、棒人間焦りを見せている。

 

ドラレコに不知火こそ登場していないが、実際の内情はこんな感じだったと思う。

 

実況S「おっと、ここで不知火のドキドキバロメーターが一気に♥2個分増加しました、一体何があったのでしょうか?」

解説K「さっき出て来た汚い略図で言うと幅約1.85mのポイントに差し掛かっていますからね、車幅1.80mのTTだと壁と川までの距離が5cmしか無いので焦っているのでしょう」

 

・・・いらん実況と解説が出てきたが、概ねその通りである。

 

いくら真っ直ぐ進めばぶつからないと、事前に確認したとはいえ、完全に全く見えないというのは緊張するというものだ。

 

単純な車幅感覚に関しては極めているので、余程のことで集中力が削られていなければどんな狭隘路でも対向車とのすれ違いくらいでミラーを見なくても出来る。しかしこれはバック、しかもミラーを限界まで下げても写らないレベル。

 

加えて壁は枝葉で隠れているし、川は路肩の強度が分からないからどれだけ寄せられるかが運任せとなる。

 

・・・ちなみに実況Sと解説Kの頭文字は不知火(S)翔湊(K)から取っている(どうでも良い補足)。

 

こええぇぇ・・・。

 

これまでこいつ相棒TTとあらゆる場所に出掛けて来たが、かなりハードな場所に分類出来るだろう。

 

よく、「1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットが隠れている」というハインリッヒの法則が現場では持ち出されるが、これはミスればヒヤリハットを通り越して問答無用で重大事故に直結する。

 

まさにワンミス=ワンキル。

 

かつてこれ程までに命懸けの駐車があっただろうか・・・?・・・まあ結構あったんだけども、これもなかなかどうしてレベチ。

 

もしこれが軽自動車や小型自動車でのアタックなら目を瞑ってもミスらない自信があるが、このケースは話が変わって来る。

 

だがそれも・・・そろそろ終わる。クリアまであと残りわずだ・・・!

 

突破!!!

 

やった、やったぞ。大蛇のような執念でエグい狭隘路をバックでノーミスクリアだ。

 

さっきまでドキドキバロメーターだったのが、いつの間にかハッピーバロメーターに変わっているが、棒人間が猛り狂ったアクションを起こしていることからも分かる通り、運転席の不知火も内心狂喜乱舞している。

 

さて、お立合い。東京都の本気を、見せて貰おうじゃないか。

 

首都が魅せる素顔

緑100%

これが檜原村・・・いや、東京都の本気。

 

誰もが連想する「大都会」「首都」というイメージを根底から覆す程強烈無比な濃厚濃密ポテンシャル。

 

立ち並ぶ超高層ビル群で武装し、内外に「これが東京都」だと指し示してブランドイメージのように定着しているが、実はこれが素顔と言わんばかりの圧倒的自然が不知火を出迎える。

 

見てくれ、この周囲を緑に囲まれた相棒TTを。

 

知らない人が見たら間違い無く「あれ?ここって岐阜県か群馬県ですよね??」と屈託無い無邪気な質問をたまわる、そんなワンシーンだろう。

 

「実は東京都です」

 

今しがた進んで来た道を改めて見てみる。

 

「広くね?」と思われそうだが、それは広角レンズで撮っているからで、実際はかなり狭い。

 

当然ながら写真左側の植物にはミラースリスリしてたし、写真右側の路肩も見えないからタイヤが落ちないかどうかDokiDokiしてた。

 

相棒TTを真横から。

 

飲めそうな程透き通った清流の神戸川をスニーカーで歩きながら撮っているのだが、石は苔むしていて、下手すると「ツルン!」と滑ってしまいそうになる。

 

「落ちたら(人間が)死ぬ!」とまではいかないが、落ちれば少なくともレスキューを呼ぶレベルに険しい渓谷なので、慎重に足場を確保しながら景観の楽しむ。

 

濃いな・・・濃すぎる。

 

アウディTTと言えば大抵は「都会的な風景」で撮るケースが一般的だと思うが、不知火の相棒TTには特殊な教育を施しているので、こういった山奥に来るととても喜んだ顔をしている。

 

え?分からない?そんな顔してない?・・・すみません、オーナーにしか分からないんですよ。

 

遊歩道を渡り、下にやって来た。

 

水量は少ないが、左手は滝になっている。

 

ドローンを使えば車×滝×緑という最高のシチュエーションを召し上がれるだろう。

 

岩。

 

長靴があれば簡単に登れるサイズで、登ることでも前述の滝×車×緑が味わえると思う。

 

運動靴しか持ち合わせていなかった不知火なので、これ以上は断念し、撤退することにする。

 

改めて正面から見るととんでもないな・・・。

 

秘境感に溢れていて、それでいて東京都らしさを1ミリも感じさせない。

 

たまたま偶然見つけたスポットではあったのだけれども、思いの外大きい収穫の写真が撮れた。

 

終わりに

東京都=超高層ビルというスタンダードな概念をくつがえすマニアックなスポット、神戸岩裏秘境。

 

車種の寄っては難易度が跳ね上がる為、万人にオススメすることは出来ないが、かなりの達成感を得られることは間違い無い。

 

もし、腕に自信があり、「普通の東京都は物足りない!!!」という変態がいらっしゃるのならば、是非一度チャレンジしてみては如何だろうか?

 

(↑サービスショット(?)この日の別場所にて)



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