「房総半島は未開の地」
千葉県について調べていると良くそう囁かれるのを耳にする。
しかしそれも決して眉唾的な話では無い。実際に房総半島は謎が多く、「なんでこんなところにこんなのが?」という事象に出くわすシーンが間々あるのである。
今回はその一つ、鴨川市にある不気味な道路構造物に焦点を当ててみたいと思う。
いつまでも完成しない巨大未成ループ橋
発見は往々にして突然なもの
千葉県の廃集落、追原へ向かっていたときのこと。千葉県道81号線を、四方木不動滝を目指し鴨川側から81号線を北上していた時のこと。何やら赤丸で囲った場所に怪しい建造物がある・・・。
まさか!
延び延び工期
そう、天津ループ橋である。
千葉県道81号線の黄和田畑区間は大雑把に説明すると、さながらラリーのような道で、離合不可なポイントや落石、法面崩落、土砂崩れと言ったアクシデントのオンパレードであった。それを解消する為81号線のバイパスとしてこのループ橋が建設されたのだ。
しかし1991年から着工し、2010年までに完成予定だったはずが延びに延び、2020年完成予定に変更された。その為未成橋ながら廃橋のような扱いを受け、一部のマニアには「廃橋スポット」して認識されていたりもするという。何とも不運なループ橋である。
そりゃ確かに10年も工期が延びてしまえばそう認識されてしまうのも納得してしまうな・・・。
たまたま以前「なかなか完成しない未成橋、天津ループ橋が千葉県にはある」という記事を見かけてはいたが、それがここにあるとは知らず、眼前に現れたことで驚いたのだ。
完成するにしろ、現道部分は残して欲しいと思う。「酷」な道が好きな僕にとっては直上のヘアピンカーブがたまらない。ただでさえ千葉県には堪能出来るだけのヘアピンカーブが少ないというのに・・・。
ぷっつり途切れる工事部分
試しにループ橋を歩いてみることにした。まだ工事の行われていない完全な真冬の朝っぱらだ。
橋を半分程進んでいくと彼方に太平洋が見える。完成すれば絶景ロードとして人気を博すかもしれないな。
振り返って撮影。伊豆の廃ループ橋とは比べ物にならない程大きく美しい。これ未成のまま廃橋になったらマジで近隣住民キレるんじゃないか?「ここまで大規模にやっておいて!」ってさ。
ラストはこれ。2014年12月時点では「半ループ」程しか完成しておらず、2018年に見てみたときも、進捗状況は芳しくなかった。
果たして2020年までに完成するのだろうか?
終
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