甲信越地方の中で最も小さい面積を持つ県、山梨県。
日本の47都道府県の中でも面積、人口ランキングは下位であるが、富士山をはじめ、昇仙峡、笛吹川フルーツ公園等、多くの観光地に恵まれ、不知火がいずれ移住したいと考えている程魅力に溢れた県である。
そんな山梨県にも勿論秘境や林道は多く存在する。
今回はダム湖のほとりにある極荒れのダート林道に行った時の模様をお伝えしたい。
一見抜け道に思える林道
ダム湖のはずれ
場所は山梨県道112号川窪猪狩線。昇仙峡から山梨県道7号甲府昇仙峡線を北上しT字路を右に進むと走ることになる県道だ。
すぐ右手には荒川ダムのダム湖、能泉湖がある。ここから昇仙峡迄幾ばくと距離が無いにも関わらず、この辺を訪れる人は皆無に近く、文字通り閑散とした場所てある。
板敷渓谷の大滝をカメラに収めたのち、笛吹川フルーツ公園で夜景を撮ろうと思っていたのだが、思いのほか長居をし過ぎてしまい、ショートカットの出来るポイントは無いか探していたところ、東の脇道から山梨県道31号甲府山梨線に抜けられる道があると分かった。
早速T字路を左折し、目的の道へと入っていく。
いきなり道の雰囲気が変わった。既に市道クラスである。
あとで分かったことだが、この道は高成線という林道なのだ。てっきり僕は市道辺りかと思っていたのだが。
怪しさMAX
すごく・・・怪しいです・・・。
崖崩れ注意の標識が道の怪しさを助長しているようにも感じる。道の荒れ方は増し、中央は隆起し、タイヤの乗るべき場所は陥没と言えるほど凹んでしまっている。
あまり中央と脇に高さの差があると低車高のTTでは腹下を擦る可能性が出てくるので、なるべく車体の片側を路肩に寄せ、もう片側が隆起した箇所にタイヤが乗るようにしながら走る。
あ、対向車。向こうはどう見ても工事車両か地元車両だが、こちらはあからさまに「不審車両」。千葉県ナンバーのスポーツカーがこんな山奥に来ているのだ。常識的に考えたら変である(笑)
実際すれ違う時、ドライバーは目を丸くしていたのを覚えている。
道路脇で工事が行われている箇所を何度も見かける。てかここ、ほんとに先に通じてる、んだよな・・・?
DEAD END
もうラリーじゃねえか・・・。
実質山梨県の林道を相棒TTで走るのは始めてだが、こちらの林道も千葉県に負けず劣らずといったところだ。低山しか無く眺望がほとんど見込めない為スカイラインらしいスカイラインを一切持たない千葉県だが、林道のクオリティは別。他県に引けを取らない程強烈な難易度の林道が山のようにある。流石は林道王国千葉県。ここ山梨県は更に高い山が多い為、お気に入りの林道を見つけ、眺望を楽しむのも良さそうだ。
って、あれ!?なにここ!?
いきなり舗装が無くなりダートに変わる。しかも路面を良く見ると轍が半端では無く、須賀尾峠に設置されている減速目的のウェーブさながら、縦波を打っている。これは無理だ。
横波なら道路脇に車体片側を寄せてブリッジ走行しようかとも考えたが、縦波の場合、下手すれば車両がつっかえ、完全に沈黙してしまう。カーブミラーが置かれているとはいえ、この先の状況が分からない。
流石に数キロこの縦波が続いているのであれば圧倒的に時間が足りない。攻略している間に日が暮れてしまう。
敢え無くリタイヤ。道路幅を目一杯に使い、車両を転回。その後は大人しく県道112号線を走り、フルーツ公園へと向かった。
この日フルーツ公園で撮った甲府盆地の夜景。
いずれは極荒れ林道の高成線を相棒TTで制覇してやりたいものである。
終
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