【新潟県/福島県】【酷道】樹海ラインを走破せよ!(区間③)

【新潟県/福島県】【酷道】樹海ラインを走破せよ!(区間③)

導入編  区間①  区間②  区間③

区間④  区間⑤  区間⑥  区間⑦

 

 

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キツすぎる中盤戦

本性を現した樹海ライン

枝折峠を下り、道も緩やかになった樹海ライン。この「酷道」に入る当初、どんなもんかと緊張していたのだが、存外大したことは無く拍子抜けしてしまった前半戦だった。

 

だが僕は知ることとなる。これからが樹海ラインの真髄であり、今までのは前座に過ぎなかったということに・・・・・・。

 

これから走る区間の拡大図と現在地だ。一見今までと大差が無い、九十九折れの連続する狭隘路かに思えるのだが・・・。まあ、兎に角行ってみよう。

 

ちなみに区間②と区間③の間に奥只見シルバーラインに立ち寄っている。どこまでも続く素掘隧道が気になる方は以下レポートを参照して頂きたい。

 

 

奥只見シルバーラインとの分岐を過ぎ、銀山平を後にする。暫しの間、片側1車線の快走路を走る。

 

酷道名物!唐突に狭くなる幅員!!これ見よがしに完全な1車線道路へと変貌する。さてさて、どんな酷さを見せつけてくれるのかね、R352さんや・・・。

 

1車線になってすぐ、標識4兄弟が姿を現した。

 

長男(一番上):対向車注意!! 幅員狭小・走行注意

次男(二番目):急カーブが連続し大変危険です。速度を落とし注意して走行下さい。

三男(三番目):国道352号 道路情報 落石注意 走行注意

四男(一番下):連続雨量80mm 通行止

 

・・・・・・この酷道はドライバーに通って欲しくないのか?(笑)酷道157号線の「落ちたら死ぬ!!!」程では無いが、こちらもなかなかにドライバーを煽ってくる。こんなの見たら俄然やる気が出てきちゃうジャマイカ。

 

うん、まだ普通の道路だな。単に狭いだけで、特筆すべき酷さは感じられない。

 

いやしかし、相変わらず景色の良い場所が多いね、この道路は。僕の中では間違いなく「絶景ドライブロードベスト5」にランクインするくらいのクオリティだ。

 

樹海ラインの名所?洗越

なんて悠長なこと考えてると、ついに現れた!洗越!!

 

山々の雪解け水が道路上を横切り、小さな川のようになっている場所だ。別にただ川になっているだけなら、正直フーンで終わるレベルである。スリップしないように減速して突っ込めばいいだけだからだ。だが、実際はそうじゃない。

 

段差、である。そう、僕が今回の樹海ライン走破において最も神経を使ったポイントがこの洗越の段差なのだ。

 

車高がそれなりにある一般車なら特に気にならないのだが、我が相棒TTはスポーツカー、つまりは低車高車だ。デフォルトで地上からボディ下部までの高さが低く、タバコケースがやっと入るくらいである。加えて僕のTTは純正サスペンションが劣化していた為予防保守も兼ねてサスペンションを換えたのだが、間違えてダウンサスを買ってしまった。それにより、全く下げるつもりの無かった車高が更に下がってしまい、コンビニの段差は勿論、林道などでは頻繁に段切りをする羽目に・・・。まあ、良く調べずダウンサス買った僕が悪いのだが。

 

換える前のサスペンションの時はホイールハウスに隙間があったが、今では全く無い。指一本入れることすら出来ない。確かに見た目はかなりカッコよくなったのでそれはそれで良いかも、とは思う。

 

ちょっと脱線してしまったが、上の写真、赤い斜線を引いた箇所にが流れていて、そこに向かって路面が落ち込んでいる。TTは元々前輪からバンパーまでのフロントオーバーハングがそれなりに長く、こういう段差に真正面から突っ込むとほぼ間違い無くどっかでバンパーの下を擦る。しかも、フロントマッドフラップ、つまりは泥受けがタイヤの前にも付いているので大抵はバンパーが当たる前に泥受けが犠牲になるのだ。

 

デュクシッ・・・・!あ、やべバンパー当たった。まあこうなる(笑)

 

意外と多い走行車両

あ、対向車。

 

樹海ラインという大仰な二つ名があるが、曲がりなりにも国道であり公道。当然一般車の通行はある。この時間に対向車が来るということはほぼ間違い無く尾瀬帰りと見て間違い無いだろう。現在地から尾瀬、つまり檜枝岐村までに集落は存在していない上、すれ違う車のナンバーは全て相模や多摩と言った県外ナンバーだった。確かに引っ越してからナンバーを変えていない可能性もあるが、それよりかは尾瀬から関越自動車道の小出ICで関東方面へ向かうというのが一番しっくり来る。

 

ただまあ関越自動車道でも東北自動車道でも首都圏までの距離に大差は無いのでドライバーの好みか、もしくは銀山平周辺の温泉施設か奥只見ダムに立ち寄ってからの帰路か。あくまでも僕の憶測でしか無いので断言は出来ないが。

 

またもや車、今度は前走車である。かなり見え辛いが、上の赤丸で囲った部分に前走車が一台いる。先程から時々見え隠れしていたので、追い付いてしまうのも嫌なので、速度を落として走っていたのだ。

 

でも、このままだと追い付いてしまうな・・・。

 

段々と距離が縮まっていく。下手に追い付いて、背後からプレッシャーを与えてしまうのも申し訳無い。僕自身樹海ラインを始めて走る為、飛ばすつもりは毛頭無く、じっくり安全に走ろうと考えていた。大抵追い付くと前走車はハザードを焚いて避けてくれるが、今回は遠慮して欲しかった。なんとかギアを2速にまで落としてキープし、エンジンブレーキを強め、登り区間は地形を生かして減速しながら距離を保とうとする・・・・が、

 

追い付いてしまった・・・・・。

 

煽るつもりは全く無く、距離が縮まってからも出来るだけ車間距離を開けていたのだが、やはりそれにも限界がある。僕は停止と急カーブと危険地帯と緊急時等を除きブレーキを踏まないことを信条としているので、追い付きそうになってからもノーブレーキを維持していた。

 

今でこそ告白するが、昔の免許取り立てだった頃は確かに煽りを頻繁にしていたし、無理矢理抜いたりもしていた。だがそれは大変危険な行為だし、煽られている側も良い気持ちはしない。それどころが下手をすればトラブルに成り兼ねない。それから年数も経ち、様々なことを経験してからと言うもの、煽りはしないことを決めた。ただ勿論、明確に妨害されたり、危険運転をされた場合はその限りでは無かったが。

 

実際の所、こういう見通しが非常に悪く道幅も広い狭いが連続する区間では善意で道を譲られても、場所が悪くて追い越そうとしたら対向車がコーナー先から来て肝が冷えるということも珍しく無く、僕自身何度も体験した。そういう場合は追い抜く瞬間最大加速をかけて、対向車線側に出る時間を最小限に留めることが危険を減らすコツである。

 

今回は前走車が見通しの良く、路肩がある場所に停車してくれた為、そういったことに気を揉むことも無く、安全に追い抜くことが出来た。追い抜く時にハザードを3回点滅させて停車してくれた車にお礼をした。

 

この後も4台程対向車が来て、その度広めの場所に予め車を停めて待機し、対向車をやり過ごした。意外と車の往来がある道路だな、と感じた。

 

洗越だけじゃなかった樹海ラインの難所

相も変わらず時折良い山々を見せてくれる樹海ライン。洗越の段差に四苦八苦している僕だったが、難所はそれだけではなかった。

 

砂地である。

 

明る過ぎて白飛びしてしまっている為、画像では分かりにくいが、上の写真の赤く枠を引いた箇所に砂が撒かれている。勿論自然に生じた場所だとは思うのだが、これが嫌な具合に道路を覆っていた。しかも場所は九十九折れ、ヘアピンカーブ。コーナリングの為に否応にもステアリングを切り込む必要がある。しかし下手に切り過ぎるとスリップアングルを通り越して曲がらなくなるどころか、アンダーステアで外側へ膨らんでしまう可能性が高い。ここは慎重に行かねば・・・・!

 

ズルッ!!しまった!スリップした!!

 

案の定フロントタイヤが砂に捕られ、滑って予期しない外側へ車体が動く。車速は充分に落としていたし、僅かなスリップであった為、すぐにブレーキを煽って荷重をフロントに移し、収束させる。上の写真で言うと本来内側の赤いラインが問題無く走れた場合のラインだが、ミスラインと書かれた方へと進んでしまい、ムラが出来てしまった。ほんと、走っていてネタが尽きない酷道である。

 

尾瀬まであと〇〇キロ

道なりに進み続けるが、景色は変わらない。片側断崖、片側湖畔という風景が延々現れ、時折彼方に山々が見えると言った具合だ。あんまりにも似たような道路なので、カーナビに従っているとはいえ、本当に今走っているのが国道なのか怪しくなってくる。

 

おお・・・おにぎり様や・・・。

 

そんな迷える子羊状態に成りかけている僕をきちんと導いて下さるのが、この国道標識の存在である。間違い無く、ここは天下の国道だ。ありがたや、ありがたや・・・。

 

カーナビには目的地尾瀬を入力してあるのだが、もはやナビの残り距離を見るのも億劫になってくる。時たま路肩に立てられている、目的地までの距離を示す青看板。そこには尾瀬鷹ノ巣が書かれているが、

 

尾瀬:43km

鷹ノ巣:25km

 

ぜ、全然進んでねえし・・・。相当走ったような感覚に陥っていたが、実はまだ銀山平から4kmちょっとしか走っていない。これが酷道か。

 

変化に乏しい景色と道路をただひたすらに進み続ける。己が精神力と忍耐力、そして集中力が試される、まさに試練である。果たして無事に樹海ラインを走破することは出来るのだろうか・・・。五里霧中を彷徨っているような気分だぜ。

 

慣れない洗越

丘が二つ並べられたような標識のすぐ先に控えるは洗越。もう5箇所は通過したと思うが、段差が深い場所ではフロントバンパー下が掠るようなシーンがほとんどだった。段切りというのもなかなか難しい。

 

だが、そう何度も引っ掛かっていては非常に情けない。男不知火、いい加減克服してみせる!!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・ガスッ

 

ありゃ?

 

洗越の段差に慣れるのはまだしばらくかかりそうだ。何とか樹海ラインを走り切るまでには段差に打ち勝ってやる!・・・と無駄に意気込む僕だった。

 

暗黒トンネル

息つく暇も無く猛攻を加えてくる樹海ライン。またしてもユニイクな看板が出現してきた。

 

この先 トンネル 照明なし!!

 

正直わざわざ注意喚起する必要があるのかと問いたくなる看板である(笑)普通、トンネル内で前照灯(ヘッドライト)を点灯させるのは義務であるし、照明があろうが無かろうか気を付けるポイントは変わらない。勘の良い方ならお気付きだと思うが、さっきから挙げているドラレコの画像には1枚も電信柱や電灯が写っていない。正確には序盤の「酷道名物!唐突に~」らへんからだ。その道理で行けば、トンネルがあっても照明が設置されていないのはおおよそ察しが付く。

 

そもそも樹海ラインなんてド辺鄙な国道、夜中に走って峠越えをしようとする人の方がごく少数な為、明かりを組み込む労力と通行量を天秤にかけてしまえば採算が付かないのも納得出来る。まあ、少なくとも僕みたいなマニアであれば、平気で夜中に樹海ラインクラスの辺鄙な道を好んで走ったりするが・・・。

 

見えて来た見えて来た・・・。昼間だと言うのに不気味に口を開ける一本の隧道がっ。トンネルの名はグミ沢トンネル。「沢」という漢字から分かる通り、近くにはグミ沢という地名のがある。地図で見るとグミ沢トンネル両側下に川が流れている。恐らくはこのトンネルも、地名から命名したものなのだろう。

 

隧道IN!!!

 

予告通り、内部は真っ暗。消灯させているなどでは無く、本当に元から照明が設置されていない。ヘッドライトを点けていなければマジで暗黒隧道だ。辛うじて両脇に歩道が設けられているが、何やら資材のような物が置かれていたりもして、あんまりその役割を果たせていないと思う。

 

現在地。グミ沢トンネルの東側らへんだ。区間③もようやく半分程通過した。

 

樹海ラインは〇〇です

照明皆無のグミ沢トンネルを通り抜けて幾ばく、こんな看板が脇に置かれていたのだが、

 

ここは

携帯電話

圏外

です

 

・・・・・・ええ、そんなの今更言われるまでも無く、分かっていますが、何か?

 

いや、だって見りゃ分かるじゃん。こんな深山幽谷で圏内だったら逆にびっくり仰天よ?新潟県に来ずとも、我が所在地千葉県でさんざっぱら経験している。千葉県道81号線の黄和田畑地区から清澄寺らへんまで完全にアンテナは沈黙を決め込んでしまっているからな。

 

むしろ、何故ここまで来てはじめて圏外の看板が立てられているのか謎。どうせ立てるなら銀山平辺りに立てるのが筋な気がする。まあ、看板になんぼ愚痴ったところで意味は無いけども(笑)

 

バリアシオン☆洗越

聳え立つ断崖、紺碧の湖水、狭隘な一車線・・・。秘境と呼ぶに恥じぬ光景。路肩に車を停め、思わず景色に酔いしれてしまいたくなる。しかしそんな悠長な感情に浸ることが許される状況では無い。

 

まぁた洗越!!そう、一瞬たりとも気を抜けないのだ。しかも今度のは一味違う、とうとうガードレールもロープすらも無い洗越である!こいつめ、ちょいちょいアレンジ加えてけつかる。幅員こそ充分だが、ボケーっとしていたら対向車が来た時に車幅を測り間違えて転落なんて可能性もあり得る。・・・正直なところ、そんなドライバーにここを通って欲しくは無いが。

 

兎にも角にも樹海ライン最大の味わいどころ(?)はこの洗越と言っても過言では無い。トータルで20以上の洗越が控えており、そのバリエーションは多岐に渡る。ただ、僕が通った時期は7月で本来雪解け水がたっぷり流れ落ちるはずだが、どういう訳か水量に乏しく、少々迫力に欠けていたのが残念と言えば残念だ。

 

目的地までの案内が書かれている看板。それなりに距離を縮めたとは思うが・・・

 

尾瀬:39km

鷹ノ巣:20km

 

ぁあ、まだ4キロしか進んでないのね・・・。どうか何事も無く、尾瀬に辿り着きますように・・・。

 

区間④へ続く・・・

 

 

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