スポーツカーでダートを走りたい・・・。
愛車への想いが余りにも高まり過ぎて極めて行くとその考えに達するツワモノも中にはいらっしゃるのでは無いでしょうか?
しかし現実は厳しいです。何故なら低車高車で走れるダートなどたかが知れていて、ガチなクロカン車からしてみれば稚戯にも等しいからです。
それでも走りたいという方向けに今まで相棒TTで走ったことのあるダートをまとめました。
中には実力不足や物理的に不可能で断念したコースも含まれますし、ほんとに下手すれば命の危険があるコースも存在します。くれぐれも無理なさらないことと、何があっても自己責任でお願いします。
難易度設定は、ヘンテコな表現を用いていますが、そっちの方がイメージしやすいと思いました。それとあくまでスポーツクーペで走った場合なので、ランクルやジムニー、オフバイクで走るなら難易度は格段に下がります。
1. 【長野県】毛無峠(県境まで)
難易度:鼻歌(超初心者向け)
長野県と群馬県の県境に位置する某所。もはや有名に成り過ぎたスポットです。
長野県道112号線と長野県道466号線が交わるY字路を南に進むと県境に到着します。途中ずっと舗装路なので、「どこにダート?」と思われるかもしれませんが、県境付近は完全なダートとなっており、はじめてダートに手を出すにはちょうど良い場所です。
道幅も広く、駐車スペースもダートなので、思う存分ダートでの挙動を練習出来ます。
適度な溝や大きめの石もありますが、車高を下げた僕のTTでも楽々行けます。
また、日本離れした景観が大変素晴らしく、ダートの練習をせずその風景と愛車を撮影するにも打ってつけと言えます。
カテゴリー的には秘境ですが、秘境にしてはかなり人気のあるスポットで他車が多いので、通行や練習する際は注意しましょう。
2. 【千葉県】林道金谷元名線(段差まで)
難易度:簡単(初心者向け)
東京湾を背に、尾根に向けて登っていくダート林道です。
数ある千葉県の林道の中でも景観が優れ、走りに来るオフ車やバイクが多いです。
一気に視界が開ける広場のような場所からは鋸山が望め、普段目にする山と違った姿を見ることが出来ます。
広場を抜けると林道竹岡線との分岐があり、そのまま林道金谷元名線を進むと中央が大きく抉れた段差があります。
僕の場合そこで断念し、引き返しました。もしかしたらラダーあたり使えばTTでも行けるかもしれませんが、持ってないので無理でした。
そこまでは普通にTTでも難なく行けるので、風景と合わせて走るのがオススメです。
詳しいレポートは以下リンクからどうぞ。
3. 【千葉県】坂畑怒田地区ダート
難易度:興奮(初心者向け)
亀山ダムのある坂畑地区近辺から山中に伸びていく1本の林道があります。
薄暗い道で、一部を除いて路面は完全なダート。ただ、周辺に住まう集落の方達にとっては重要な生活道路となっているので、ダート林道にしてはかなり整備されていてとても走りやすいです。
途中何本かモルタルすら吹き付けられていない、モノホンの素堀隧道が散見され、嫌でもテンションが上がります。
ガードレールなんてものは無いので、しくると転落しますが、そもそもあの程度で無理ならダートは走らない方が賢明です。
また、前述の通り、住民の生活道路となっているので、無謀な運転や迷惑を掛けることは控え、静かに走ることを心掛けて下さい。
4. 【静岡県】旧国道414号線(天城越え)
難易度:普通(初中級者向け)
伊豆半島の河津町と伊豆市の境にある、国道414号線の旧道区間です。峠の名前が天城峠と言って、その場所を越えることは「天城越え」と呼ばれています。
曲がりくねったワインディングの旧道区間をショートカットするように造られた現道区間は快走路で、爽快な峠道ですが、この旧道はほぼ全線の舗装が剥がされ、ダートとなっています。
旧道とはいえ比較的一般車が多いので溝や轍が酷く、TTのようなスポーツカーで走るにはちょっとした技が必要になってきます。普通に走ってもつっかえたりはしませんが、底部がガリガリと削られます。加えて比較的観光地寄りなスポットなので、後続車と対向車がバンバン来ます。車の通行量が少なければのんびり走れますし、事象も対処に時間を掛けられるのですがそうも行かず、判断スピードが求められることが多いです。上手いこと溝をブリッジした方が良いシーンが多々出てきますし、初心者向けコースで慣れた後に走ってみると良いです。
5. 【千葉県】林道東山線名無し分岐線
難易度:冷汗(中級者向け)
終点が行き止まりとなっているピストンダートの林道です。
林道標が無い為、名無し線なのですが、だいぶニッチなコースに仕上がっています。と言うのも、
こんな深く抉られた溝があるからです。TTは車幅が1840mmなので、それを利用してパス出来ましたが、逆に軽自動車のように車幅が小さいと難しいかもしれません。
他にも岩盤が剥き出しの路面や石ころがゴロゴロしていたりするので、無理をするとパンクします。
車やバイクの通行は皆無に近いので、じっくりダート走行の実力を高めたいのなら、オススメな1本です。
6. 【岐阜県】酷道418号線八百津ダート
難易度:修羅(超上級者向け)
ボスクラスのダートを挙げるとすれば、不知火はここ酷道418号線の八百津ダートをピックアップします。落石、枝葉、狭隘、轍溝、未舗装路の全てが詰め込まれたあまりにも過酷過ぎるダートロードです。
岐阜県八百津町の町道篠原八百津線から町道十日神楽線までの区間を指し、距離にしてたった約6.8kmなのですが、スポーツカー、特にクーペで走破するには途方も無く危険で骨が折れます。
区間内はおよそ国道とは到底思えない程「酷」な路面で、場所にも寄りますが、落ち葉や土砂が積もり、幅員がガチで2.0以下になっているポイントもあるので、車幅感覚がほぼ完璧かつ、ここぞというところで集中力を発揮出来なければダム湖に転落します。
加えて僕が行ったときも車を停めて歩く人、ロードバイクでサイクリングする人、オフバイクで流している人がいましたので、他車や歩行者の処理というのも的確に行えることが不可欠です。
ただ、クーペで挑戦する割合自体が極少数なので、走り切ることが出来れば究極の達成感に満たされることでしょう。
この八百津ダート区間を走破出来るようであれば、他のダートを走っても的確な判断と悪路走行技術を発揮することが出来るはずです。
※ガチで危険なので本当に腕がある方以外決して行かないで下さい。
終わりに
ダートをスポーツカーで挑戦するということは、一歩間違えれば愛車を壊すことになりますし、最悪ドライバーの死を招きます。
それと同時に走って経験を重ねるに連れ、判断力、注意力、認識力の上達、更には車両感覚や制御能力も確実に高くなっていることでしょう。
ですがもし、更なる高みを目指していきたいというドライバーがいらっしゃるなら敢えて挑んでみることをオススメします。きっと愛車がもっと好きになるはずですから。
重ね重ねになりますが、くれぐれも無理をなさらず、最初は難易度の低い場所から始めて、徐々にレベルアップするようにしてみて下さい。
終
相棒TTと撮影したオススメスポットを地図にまとめています。
良ければ愛車と写真撮影する際の参考にして下さい。
記事内にイチオシスポットも挙げて幾つか紹介しています。
今まで訪れた秘境スポットを地図にまとめています。
ブログ記事を書いているスポットはそのまま記事にジャンプ出来ます。
僕が行ったことのある観光地をマイマップにまとめました。
観光地についてもそれなりに行っていますので是非見てみて下さい。