アウディTTでダートを走る!スポーツカーでダートを走るとき、気を付けるポイントとは?

アウディTTでダートを走る!スポーツカーでダートを走るとき、気を付けるポイントとは?

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スポーツカーでダートを走る。

 

この記事を見て下さった方は、僕と同じようにスポーツカーで未舗装路を走ることが好きな同志か、「バカか?」と思ってとりあえず開いた方、或いはこれから始めようか悩んでいる方だと思います。

 

今回はスポーツカーで未舗装路であるダートを走る為に必要な知識と技術について詳しく書いていきたいと思います。

 

演者:アウディTT

また出てきましたね、TT。

 

僕の車記事において必ずと言って良い程視点を当てるのが相棒TTです。

 

アスファルト上での走行性能に関しては文句の付けようが無いくらいの安定性を誇るTTですが、ダートにおいては壊滅的な程に相性が悪いです。

 

FFというのもちょっと辛いですが、根本的な問題はそこでは無く車高です。

 

デフォルトで最低地上高が約13cmなのに、間違ってサスペンションが低いのを買ってしまったので、ホイールハウスの隙間がゼロです。指すら入りません(笑)。

 

多分現在の最低地上高は9cmくらいでしょう。

 

じゃあなんでTTでダート走るの?と聞かれたら、それはそこに言い様の無いスリルと他には無い絶景が眠っているからです。

 

枝パンチや小石ガリ、路面突き上げと常に凄まじい猛攻と戦い続ける必要はありますが、目的地に辿り着いたときの達成感が生半可で無いこともまた事実です。

 

心得

はじめに書いておくと、スポーツカーでダートを走るにはかなりのスキルと覚悟が必要です。

 

その荒れ具合たるや、国道、都道府県道、市道の比ではありません。

 

町道、村道、農道辺りだと同等だったりしますし、「酷」系はそれ以上なことも珍しくありませんが・・・。

 

多かれ少なかれ差はあれど、一般的には荒れていると考えてもらって間違いありません。

 

僕がTTでダートを走るときに心掛けているのは、絶対に無理をしないということです。

 

他の車高が高い車よりも圧倒的に不利であり、道具や他車の助け無しに走破出来るダートは多くありません。なので少しでも行けるか怪しいと思ったときは必ず車から降りて、数m~数十m程度歩いて路面の状態を確認しに行きます。

 

大きな障害物があれば事前に取り除きますし、万が一引き返さなければいけないときの為の転回場所も見定めておきます。これをすることで、無様に進行不能に陥りJAFを呼ぶといったことも防げるんです。

 

ちなみに、一見するとアウディとダートはかけ離れた関係に思えますが、以前チルトシフトを使ってTTをミニチュア風に撮影し、ダートでスライドさせるシーンのプロモーションビデオがありました。

 

更には過去にWRCに参戦し、当時FFが主流だった時代にクワトロ(4WD)を用いて表彰台を総ナメしていたこともあったんです。

 

このときは「重たい4WDなんて邪道w軽いFFが勝つに決まってるだろwww」と誰もが考えていたのですが、モンテカルロ・ラリーでリタイアすることになりつつも、アウディクワトロは2位以下に大差を付けたことに全員が唖然となりました。

 

その後は言うまでもなくアウディクワトロが圧勝。完全に時代の流れが4WDに塗り替えられた瞬間でした。

 

ついでに書くと、「4WD+ターボ+ミスファイアリングシステム」を謳っていた三菱のランエボ、頭文字Dではさも「三菱が造り出した」ように描かれていますが、この3セットも当時WRCでアウディクワトロが開発した組み合わせでした。別にランエボを批判する訳ではありませんが・・・。

 

動画を見るとフル加速で大きくノーズがスクウォートしているにも関わらず、路面がダートとは思えない程安定したトラクションが発揮され、易々とコーナリングしています。如何にクワトロが並外れた走破性を秘めているかが分かりますね。あと、テールパイプから激しいアフターファイアと共に「パン!」と大きな音を出しているのがミスファイアです。これによってターボ車の欠点である、スロットルを閉じてからスロットルを開け直してタービンホイールが回転するまでに発生するターボラグを解消させるという目的がありました。まあ本当に簡単に書いてしまえば、「スロットルを閉じた状態でもターボが掛かる」と言った感じです。

 

・・・話を戻しましょう。ダートにおいての実際の事例と対処法についてご紹介していきます。

 

事象と対処法

轍(溝)

事象

ダートにおいて、これが最もキツイ事象でしょう。

 

路面の中央や脇が大きく抉られた轍や溝は、車高の低いスポーツカーにとって物理的に最大の敵と言えます。

 

基本的に轍が酷いダートはジムニーやランクルと言ったガチオフロード系の車で無いと行けないイメージですが、パターンによってはTTのようなスポーツカーでも行けます。

 

対処法

まず道路と平行に中央付近を抉っている溝の場合、跨ぎます。

 

ワイドトレッド向けの技ですが、最近の車は車幅1800mm超えも珍しくないですし、スポーツカーならなおのことなので、ブリッジ出来るはずです。

 

ただし、タイヤの幅を誤ると轍に落ちますし、タイヤが内側半分以上轍の宙に浮いた状態で走ると、偏摩耗の原因になったりします。

 

また、轍が道路の進行方向に対して垂直に交差している場合、板でも無ければ突破は不可能です。

 

幅員が広目の道でかつ浅めの轍なら、段切りで行けなくも無いですが、大抵は幅員が狭くてそんな余裕はありません。

 

分かり辛いが、赤丸で囲った場所から道路に対して垂直に交わる縦溝が連続している。加えて激荒れになり始め、とてもTTでは進めそうに無く、撤退した。

無理だと思ったら潔く諦めて、転回かバックで戻りましょう。

 

枝草

事象

ダートに限らず林道などの中で最も遭遇する割合の高い事象です。

 

一つ前の事象、轍に遭うシーンは、ほぼダートに限定されますが、枝草は舗装路でも頻繁に見かけます。

 

枝は擦ると結構ダメージデカイのは分かると思います。時には深く抉られることもあるくらいです。

 

もしかすると草は大したこと無いと侮っている方もいるのでは無いでしょうか?

 

しかし、枝よりも草の方が実は対処が難しく、道路を走り終えた後、ボディを見てみると、細かい傷が無数に付いていることもあります。

 

草もエグイが枝は言うまでも無くエグイ。このときはまだ大した脅威になるとは思っておらず、普通に通過したが、帰って洗車したとき凄まじい傷で戦慄し、コンパウンドで必死に磨いたのを覚えている・・・。

そう、この傷の正体がほぼなんです。

 

草は、一見距離を取って避けているつもりでも、車の走行によって生じる走行風で、草が巻き込まれ、ボディを掠めて行きます。

 

大概はとても細くて軽い雑草なので、深い傷こそ稀ですが、舐めてかかると傷だらけになります。

 

対処法

これはもう「当たらなければどうということは無い!」・・・これに尽きます。

 

つまるところ、当たらないようにステアリングを右に左に切り、スラロームするかの如くクリアするしかありません。

 

慣れてくると最小限の柁角で緩やかに避けられますが、慣れない内は草を避けることに気を取られ、その他の事象を回避することがおざなりになったりもします。対向車や路面のギャップなんかがそうです。

 

最初は必ず低速で走行して対向車や路面に気を配りながら草を避けて練習しましょう。


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ブラインドコーナー

事象

ダートのみならず峠道では極当たり前のギミックですが、ことダート林道なんかにおいては特にブラインドコーナーが多いです。

 

一般的にブラインドコーナーは、カーブミラーが無く、コーナーの先が全く分からないような場所のことを指します。

 

国道や県道の峠道は、管理が国や県ということもあり、大抵はミラーが付いているのですが、林道は管理が市町村であるのことが多いので、あまり付いていない路線も珍しく無く、ダート林道だと更に申し訳程度しか付いていません。

 

こうしたブラインドコーナーで最も恐ろしいのが、対向車です。

 

どれくらいのスピードで入ってくるか分かりませんし、走っているラインが分からない上、対向車もこちらの存在に気付いていない可能性が高いです。仮にこちらが対向車の接近を察知していても、対向車が気付かず突っ込んで来てドカン、なんてことにも成り兼ねません。

 

四輪車に限らず、バイクや自転車と言った二輪車が対向から来ることもある。

道幅が2m程度しか無いことが大多数のダートにおいては、如何にして対向車をクリアするかが一番の肝と言えるでしょう。

 

対処法

対処法と言っても、明確なものはありません。

 

第一にスピードを極限まで落とすこと。徐行するのが望ましいですね。

 

第二に、コーナー外側のタイヤが乗せられるギリギリの場所に車輪を沿わせるようにしてコーナリングすること。ダート林道なんかは幅員が狭いですが、ミラーが無くとも路肩が草むらや蓋のある側溝になっていて、道路となっていなくとも、タイヤが置ける場所があることが多いです。

 

そうしておけば、万が一対向車が道路中央付近を大胆に走らせて来ても、離合可能になるケースがあるので、やり過ごせます。

 

また、夜間であればヘッドライトを点灯させているので、自車意外のヘッドライトが見えれば、それは対向車ということになり、察知出来ます。

 

これは慣れであり、自車のヘッドライトの動きが分かっていないといけませんが、それほど難しく無いので、意識していればすぐに判別出来るようになるでしょう。

 

水溜まり

事象

「はて?水溜まりの何が問題なの?」と思われるかもしれません。

 

確かに水溜まり自体はそれほど問題ではありませんが、問題はその底、深さです。

 

これが意外とクセモノで、ダートの泥水だと全く深さが読めません。

 

つまりは、クレバスのようにV字に抉れていて、局所的に深くなっている場合があるので、調子ぶっこいて突っ込むと足が逝きます。

 

実際に以前、豪雨と言えるくらいエグい雨の日の夕方に、荒木根ダム脇に伸びる林道みたいなダート(上の写真)を走っていたのですが、トンネルから出てすぐにあった水溜まりに普通のスピードで突っ込んだら「ガンッ」という音が下からして、肝っ玉を冷やしたことがあります。幸い外観は問題ありませんでしたが。

 

対処法

強い雨の日なんかは連続した水溜まりで冠水のようになることもある。

透き通った水ならば水面の反射から深さを読むことも出来ますが、ダートに多い泥水だとそうもいきません。

 

小さい水溜まりで幅員もある程度確保されていれば避けられるでしょう。ですが幅一杯の水溜まりだと無理です。

 

この場合、抉れ覚悟で突っ込むか、降りて木の棒などで深さを測って進むか否か判断する他ありません。

 

例え周辺が平坦なフラットダートでも、水溜まりだけ急に深くなっていることもあるので何とも言えません。

 

車高が高いSUVであればタイヤとフェンダーの間にあるホイールハウスが十分確保されていますし、パンクさせない限り安心ですが、TTのような低車高スポーツクーペは言うに及ばずリスキーです。

 

ダートの水溜まりは侮り難しです。

 

最後に

スポーツクーペでダートなどの荒れた道を走る方はちらほら見掛けるようになってきましたが、なかなかTTで、という方は見掛けないように感じます。

 

一抹の寂しさを感じつつも、普通は輸入スポーツクーペでやらないよな、という一般的な考えに納得してもいます。

 

当然車は泥だらけになりますし、ボディが傷付いたり、タイヤの寿命が縮まりもします。

 

ただやはり、都会の理知的なイメージが似合うTTを敢えて自然の野性的なスポットに置いてみることで達成感や満足感が得られる、と僕は考えています。

 

スポーツクーペでダート走行するという、非日常の世界へ飛び込んでみても面白いかもしれませんね。

 


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