長期旅行をしていると必ず必要になってくる休息。その中でもとりわけ重要になってくるのは何でしょうか?
そう、睡眠です。
旅行の際、宿泊施設を予め取っているなら楽ですが、どうしても取れず、車中泊を余儀無くされるケースがあります。
また、最初から車中泊前提で旅行する方もいらっしゃるでしょう。
ハイエース等、座席をフルフラットに出来る車種であれば、ぐっすりと眠ることが出来るでしょうが、中にはそれが不可能な車種も当然あります。
代表的なのが、スポーツカーです。
僕の乗っている車もアウディTTというスポーツカーで、車中泊には全くと言って良い程向いていません。
でもスポーツカーをお持ちの方の中にはどうしても車中泊をしたい、という方もいらっしゃるはずです。
今回はアウディTTのような狭いスポーツカーの中で、どうやったらぐっすりと眠ることが出来るか、その秘訣をお教えしたいと思います。
方法さえ掴んでしまえば、あなたも寝不足に悩まされることもなく、長期旅行を楽しむことが出来ますよ。
アウディTTというスポーツカーについて
まず最初に、僕の相棒TTについての諸元を書いておきましょう。
アウディTTは車長4180mm、車幅1840mm、車高1350mm、ホイールベース2470mm、ロアミディアムでCセグメント車に該当します。
しかし、ワイドボディでありながら車内は非常に狭く、後部座席で足を伸ばして寝ようとしても、到底不可能です。
TTはボディ外観が丸みを帯びていて、ドア等の厚みが物凄いです。その為内部が狭くなってしまっています。
運動性能や車体剛性に重点を置いているので、快適性に関してはファミリーカー等に比べるとどうしても低くなってしまいます。これはスポーツカーという特性上、仕方の無いことです。
TTの中で寝る方法は3種類。助手席、後部座席、後部座席を倒しラゲッジルームと繋げる。このパターンに限ります。
ちなみに運転席を除外している理由は、基本寝るときは座席を倒したり後ろに下げたりして動かし、運転するときのドライビングポジションが崩れ、元に戻すのが面倒だからです。座席位置のメモリーが備わっているなら別ですが、僕のにはついていません(汗)。
では、それぞれの寝方について解説していきましょう。
方法1:助手席
一番オーソドックスかつ手軽な方法でしょう。もはや書くまでもありませんが、背もたれを倒し、座高を下げ、出来る限り足を伸ばせるようにしておきます。
TTは運転席と助手席がハーフバケットシート(通称半バケ)の為、フラットシートに比べると少々寝にくいですが、バケットシートよりかは寝やすいと思います。
手軽な反面、寝返りを打つことが難しく、長時間の睡眠には向きません。あくまで30分~2時間くらいの仮眠用です。
方法2:後部座席
これも基本的な寝方と言えますね。
前述の通り、TTは車内の横幅が非常に狭く、僕は身長170cmなのですが、とても足を伸ばして眠れません。
上半身を仰向けにして足を折り曲げるか、横向きで足を折り曲げるかの2択です。当たり前ですが、寝返りは打てません。
ただ、上半身と一応下半身も床につけて寝ることは出来るので、全く用途が無いかと言うとそうでもありません。
旅行で長距離を運転していると、どうしても身体が疲れてきますし、助手席で寝ても下半身が浮いてしまうので、疲れが取れなかったりします。
そんな時に後部座席で横になると案外休まり、身体が楽になったりするのです。
道具を使わず、サッと仮眠を取りたいときには後部座席での寝方は結構オススメですよ。
方法3:後部座席とラゲッジルームを連結
この方法がTTで出来る最上の寝方です。足を伸ばして寝られるので、数時間以上のしっかりとした睡眠が出来、かなりの疲れを取ることが可能です。
ポイントとしては、後部座席を倒しても大体身長160cm以上の方は頭がはみ出して、宙に浮く形になってしまうので、エアマットを使います。
エアマットは使うときだけ空気を入れて膨らませ、使用しないときは畳んで格納出来るので、とても便利です。
上の写真のように、助手席を前に倒しておき、後部座席と助手席の空間にエアマットが跨がるようにして設置します。
そして助手席の上に置いたエアマット部分に枕を置き、寝ます。
こうすることで、寝ているときにエアマットが助手席からずり落ち、頭が落下する危険性を無くせます。
身長が高い方は、助手席側に架かるエアマットの割合を増やしておくと良いでしょう。
ただしこの寝方は、ふくよかな体型の方や寝相の極端に悪い方には向きません。
あと、セッティングが少々面倒なので、テールゲートを開けた状態で作業する必要があります。車内は狭いので、車に入ったらあとは膝掛けに足を入れるだけ、にしておくと良いです。
ちなみに、10月下旬に岐阜長野群馬3泊4日車中泊ドライブを敢行し、この寝方を行いましたが、バッチリ寝ることが出来たことも実証済みです。
荷物が多くても「方法3」ならぐっすり寝られる
僕の場合、ドライブや探索に行くときの荷物は恐らく相当多い方です。
日帰りの通常探索でも写真撮影は欠かせないので、生命線とも言えるカメラ機材(一眼レフボディ、レンズ×3本、メンテナンス用品、マンフロットの3kg三脚、カメラバッグ)は常備しますし、加えて食料、飲料やTTのメンテナンスやドライブレコーダーのデータ保存用にノートパソコン、探索用具(ナイフ、ウェーダー、コート、登山靴、救急用品、ゴミ袋、手袋)、洗浄用の水10kg、折り畳みテーブル、折り畳みイス、マグネット式LEDライト等々。日帰りでもいつも大体これくらいの荷物は持っていきます。
日を跨ぐ探索の場合、風呂用品(タオル)、着替え、整髪料、歯ブラシと言った荷物も加わり、ただでさえ多い荷物がさらに多くなります。
しかし、アウディTTに限った話になってしまいますが、ラゲッジルームの積載量は後部座席を立てた状態でも290ℓ、後部座席を倒すとなんと700ℓも積むことが出来るのです。他車と比較するとフランスの同セグメントでTTより若干大きいスポーツカー、プジョーRCZは通常時こそ321ℓとTTが劣りますが、後部座席を倒した状態だと639ℓなので、TTの方が最大積載量は勝ります。ちなみにTTより一回り小さい日本車スポーツカー、ホンダCR-Zだと通常時214ℓ、座席を倒しても382ℓなので如何にTTがその見た目からは想像出来ない程の積載量を秘めているか分かると思います。
これこそTTが持つ大きなメリットの一つと言えるでしょう。
お陰で上記の荷物(数日の泊まり)でも、後部座席を立てた状態でスッポリと納まってしまうのです。
そして後部座席を倒して寝る上記の「方法3」であれば、荷物を横半分に寄せて、もう半分にエアマットを置いて寝ることが出来てしまいます。
これだけの荷物でも十分寝るだけのスペースは確保可能なので、荷物が少ない方であれば更にゆったりと寝られるはずです。
終わりに
いかがでしたか?ファミリーカーに比べ、スポーツカーは車中泊に向いていないと思われがちですが、正しい寝方さえ覚えてしまえば、快眠することは難しくありません。スポーツカーをお持ちの方は是非とも車中泊を試し、愛車との思い出を増やしてみて下さい。
終
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良ければ愛車と写真撮影する際の参考にして下さい。
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