慣れてきた、そんなときこそ要注意!初心者ドライバー卒業後に待ち受ける恐ろしいワナとは?

慣れてきた、そんなときこそ要注意!初心者ドライバー卒業後に待ち受ける恐ろしいワナとは?
 

運転を始めてある程度時間が経ち、慣れてきたはずなのに、何故か前よりミスや事故を起こすことが増えたという状況に陥ることがあります。

 

そんな方はもしかしたら、見えない恐ろしいワナにハマっているのかもしれません。

 

今日はそんな、初心者ドライバーがある程度慣れてきた頃に陥るワナについて詳しく書いていきたいと思います。

 

「慣れ」が一番怖いということ

よくある路上風景で事は起きた

1つ、僕の苦い経験をお話します。

 

北海道から千葉県に上京して車を買い、運転の練習を始めて1年くらい経った頃の話です。

 

関東甲信越の観光地や秘境なんかに休みの度行き、難なく行って帰って来ることが出来るようになり、首都高や峠も普通に走れるようになってきたときです。

 

「もう僕も初心者ドライバー卒業かな」と思っていました。

 

しかし、そう考えたことは過ちで、失敗は突然訪れました。

 

昼間に、僕は千葉の街中を運転していると、左側に路上駐車をしている車が1台います。その車は路肩の白線内にきちんと収まっていて、一般車の通行を妨げるということもありませんでした。

 

道路は見通しの良い直線。商店街が多く立ち並ぶ街中ということもあり、対向車ともよくすれ違いました。

 

そして路上駐車している車の横を通過する際、当たらないよう意識して避けた、いえ、「避けたつもり」でいました。

 

ですが、路上駐車の車の横を通り抜ける瞬間、左側から「ボンッ」という鈍い音が聞こえてきたのです!

 

そのとき、僕は一瞬何が起きたか全く理解出来ませんでした。

 

ハッと我に返り、自分の車の左サイドミラーがいつの間にか畳まれているのを見て、「路上駐車している車にぶつけてしまった」と認識し、理解しました。

 

すぐに自分の車を邪魔にならない場所に駐車し、ぶつけてしまった車の方へ走って行きました。

 

乗っていた方は白髪交じりの初老の男性。激しく取り乱したりせず、慣れているのか叱責する風でも無く、落ち着いた雰囲気で対応して下さいました。

 

男性の車を恐る恐る見てみると、右サイドミラーがぶつけてしまった衝撃で根元からボッキリ折れています。言うまでも無く、僕は冷や汗ダラダラでした。

 

事故を起こした際の対応は頭では分かっていたので、僕は警察を呼ぶことを提案します。

 

しかし男性は、そのとき急いでいるとのことだったので、その場では電話番号を交換し、僕の免許証を渡して写真を撮り、その場は一旦別れることになりました。

 

本来、事故を起こした場合の流れというのは、大小問わず警察を呼び、現場検証や調書を取ることが義務付けられています。

 

よくあるのが追突事故のとき、被害者側は「特に怪我は無い」と言って警察を呼ばなかったのに、後日「体が痛い」と言って高額な医療費を請求されるというケースです。悪質な「被害者」の場合はこういったことも起こり得るのです。

 

もしあなたが追突事故を起こした、もしくは巻き込まれた場合は、まず警察を呼び事実確認を行ってもらうべきです。

 

今回の場合、完全に路上駐車していた車のサイドミラーだけしか破損しなかった為、車内に乗っていた人へのダメージは無かったので、男性も「呼ばなくていい」と言ったのでしょう。もし仮にボディにぶつかった場合は、例え呼ぶことを断られても通報すべきだと思います。

 

事故後の対応

後日、電話で男性とやり取りをしました。

 

既に整備工場で修理をしてもらい、その修理費は男性が立て替えたので、その分だけ指定口座に振り込んでもらえればいい、とのことでした。ミラーはボッキリ折れてしまったので、新品交換対応になったそうですが、国産車だったこともあり、費用は6万円でした。

 

変な話ですが、相手の男性が良識ある方で、本当に自分も救われたと思いました。

 

僕は男性の指定した口座と金額を控え、振り込みを行い事故の件は無事終了しました。僕にとっては苦い経験でしたが、それと同時に気付かされることも多かったのだと思います。

 

失敗から学んだこと

経験談から何が言いたかったかと言うと、「慣れてきた頃に人は必ずミスを起こす」ということです。

 

当時、僕自身「路上駐車している車には絶対にぶつけない」という自信がありました。実際それまで東京都内の狭い裏道なんかでも路駐+対向車という状況に遭遇しても、ミス無くすれ違いが出来ていたからです。

 

でも、ぶつけてしまいました。

 

何故なのか?それは慣れから来る「慢心」があったからに他ならないでしょう。

 

人は何か新しいことを始めた際、最初は上手くいかず失敗ばかりしていても、一定期間続けていると上達し、ある程度出来るようになってきます。

 

そこで「自分は出来る、大丈夫だ」勘違いをしてしまうと落とし穴が待ち受けているんです。

 

慣れてきた、というときこそ、もう一度初心者の頃を思い出し、「本当に自分の運転の仕方に慢心が無いか」について見つめ直してみることが大切なのです。

 

とはいえ、何も上手くなってきたときでも初心者のときのように、ビクビクしながら運転しろ、ということではありません。

 

「自分はきちんと出来ている」と思っていることは本当にしっかり出来ているのか?「おごった運転」をしていないか?今一度見つめ直してみることが重要です。

 

特に多いのが、スピードです。運転の練習を始めて半年くらい経つと、スピードをついつい出してしまい、気が付いたらパトカーの中にいた、とか、技術も見合わないのにスピードを出し過ぎて制御出来ずに事故を起こした、というのがとても多いです。

 

確かにスピードを出して運転することは楽しいかもしれません。しかし、一瞬で大切な愛車を廃車にしてしまったり、同乗していた大切な人を亡くしてしまう危険性が高いこともまた事実です。

 

終わりに

慣れ、ということ自体が言ってみればある種の「壁」です。

 

その「壁」を乗り越えたとき、本当のステップアップが出来るのです。

 

もしあなたが今慣れてきたな、と感じているのなら、今一度初心者ドライバーの頃を思い出してみて下さい。

 

 

 

 

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