【ミニレポ】【千葉県】【林道】素掘二連隧道が待ち受ける林道月崎1号線

【ミニレポ】【千葉県】【林道】素掘二連隧道が待ち受ける林道月崎1号線
 

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オフバイクやクロカン車ではお馴染みの林道。

 

国道や都道府県道よりも規格は下だが、道によっては主要地域同士を結んでいる上に交通量も比較的少ないことが多い為、抜け道として使われることも珍しくない。

 

だが、そんな林道も、TTに乗る不知火にとっては敷居が高いものに感じられた。

TTで念願の林道デビュー

やりたくてもなかなか実行出来なかったこと

ひそかな夢があった。

 

それはTTで林道に行くことである。秘境探索がもはや自分の中で趣味の一環となり始めていた頃、「TTで林道を走ってみたい」という欲が生まれ始めた。しかし、TTは輸入車でスポーツカー。ボディを傷だらけにしたり、飛び石がホイールに当たったり、最悪事故ったりでもしたら笑えない。それでずっと渋っていたのだ。

 

だがその欲は日に日に増していき、とうとう我慢出来なくなってしまった。そして一念発起、決行した。

 

行った。

 

僕が選んだのは市原にある林道月崎1号線。ここは以前代車の軽で数回走ったことがあり、道を知っていたのだ。故に何とかTTでも走れそうだという目算があった為突入することにしたのである。

 

またこのくそ寒い冬に決めたのにも理由がある。それは植物が弱いからだ。夏場の房総半島の植物は、それはそれは勢いが強く、林道に入ろうものなら道路脇から伸びる草の洗礼を受けることになり、確実にボディが傷付く。まだこの時は巧みに草を避ける術が身に付いていなかったこともあり、被害は最小限に抑えたかったというのが大きな理由だ。

 

ついにTTで林道デビューを果たした。

 

傍から見れば大した面白くも何とも無い、普通なことであるが、僕からしてみれば大きな快挙である。あちこち秘境を駆け巡るも、未だ「林道」というカテゴリに踏み込めずにいた僕とTTがとうとう足を踏み入れたのだ。これで名実とも「相棒」と呼ぶに相応しい存在に成り得たと言えよう。

 

初っ端からぶち当たるインシデント

だが問題発生。

 

林道起点から数百メートル、上方の崖から木の枝が伸びていて進路上にかかっていたのである。参ったな、これではボディに「枝ブラシ」が炸裂してしまう。草が当たるよりも強烈なダメージが残ってしまう。流石にデビュー初日からそんな痛手を負う訳にいかない。一度降りて枝を観察する。

 

ラゲッジルームからナイフを取り出し枝切りにかかる。以前の枝切りにも登場したアキバで買った安物ナイフである。幸い大した枝でなく、冬の枯れ具合も手助けし、案外簡単に除去することが出来た。よし、先へ進むぞ!

 

しばらく道なりに進んでいくと前方に「とあるモノ」を発見する。僕は明るくなるのを待ち、モノの姿をまじまじと見た。そのモノ、というのは・・・

 

「食べ頃」隧道地帯

素堀二連隧道!!!

 

これまた非常に味の濃い隧道が出没した。確かに素堀自体はこの近辺にも多くある。しかし、特筆すべきは天井が抜けて二連構造になっていたことだ!これは大変珍しい。房総半島の林道の中でも極めてマニアックなスポットと言えるだろう。

 

地図リンク

隧道を一旦抜け、反対側から相棒と並べて撮影。まだ一眼レフを買って1ヶ月も経っていない時に撮影した写真なので、「映える撮り方」というのが出来ていないのが恥ずかしい。

 

加えて車体を見れば分かるが雨が降っていたので片手に傘、抱えるようにして一眼レフというシュールな絵面で撮っていた。思うようなアングルを決められないのがもどかしくて仕方無い。

 

素堀2本目である。

 

一見路面がダートに思えるが、実は枯れ葉や枝が積もっているだけで、全線舗装林道である。当時の机上調査ではダートか舗装か判別が出来なかったので、実地へ赴き判明したことだった。

 

とはいえ、ダート林道と言われても信じてしまいそうになる積もり具合だ。ピストン林道で、終点からハイキングコースへと繋がっているが、こんなくそ寒い真冬にハイキングは愚か、林道に行く人間はかなり稀であるはずなので、路面はほったらかしである。そのことがまた林道らしい一枚になっているのも事実だが。

 

林道月崎1号線、秘境感満載の極旨林道であった。

 

2020年3月25日追記

数年ぶりに相棒TTで林道月崎1号線へ行き、再撮影をした。

 

素掘二連隧道が生み出す景色の深さは変わらず、いやはや何度訪れても良いものである。

 

前からも。周辺減光と低彩度にして、ヘッドライトを強調。

 

林道終点となる広場から撮影。大きく口を開けた素掘隧道は迫力満点で、「圧倒」というワードが良く似合うと言えよう。

 

 

 

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