昔町内にある円照寺で飼っていた白蛇が成長し住処としていた池を改修するまで田代滝に追い出された。
洞穴に棲み付いた白蛇は女に化けて牛に乗っているところを子供にからかわれて激高し全員を石に変えた。
その後滝近くで猟をしていた武士の飼い犬に退治された。
石は滝の上流地域にあり退治した絵は町内の光善寺が保存。
大蛇の骨は同町三条地区の民家で保存されているという。
また昔木こりが滝壺に斧を落とし飛び込むと機織りをする美しい娘に出逢った。
一目惚れした木こりは毎日滝に入り痩せこけていった。
心配した和尚は滝に行きお経を唱えると白い大蛇が現れたという。
上の物語は、今回の滝の入口にある立て札に書いてあったものである。話によると滝壺には白い大蛇が棲み付いていて人々をたぶらかしていた、ということだ。
何度か話に出てきたが滝の名前は「田代滝」。
大多喜町にある小さな観光スポットである。
千葉県の観光雑誌にもまず載らない程マイナーな穴場スポットなのだが一見の価値がありオススメしたい。
要素全てが美しい滝
入口から雰囲気ムンムン
千葉県道177号線を走っていくと
いきなりユニークな看板が(笑)
入口に「大蛇伝説」と書かれていて非常分かりやすい。分かりやすいが、身も蓋も無いな。
県道から滝のある方向を眺めると怪しげな霧がかかっており、伝説が真実味を帯びているようにも感じた。
ちょっとこのまま相棒TTで行ってみます。
TTで廃道
右折して・・・
スロープを下る。
脇の農道に入ってすぐ舗装が消え、ダートに。
ダート、というよりは草ボーボーだし、どちらかというと廃道の類いだろう。
「←田代滝」
ご丁寧に案内看板が置かれている。
フロントガラスを見てもらえれば分かる通り雨が降ってきた。
TTは車高が低いのでこういう道を走るときは、出来るだけ腹下を石等で擦らないように注意しなければならない。
駐車場に到着。この探索の1週間前にも県道脇に停めたのち歩いて来たのだが、そのときはここまで草ボーボーで無かった気がする…。
たった一週間でここまで成長するとは・・・。
草ボーボーな駐車場
相棒TTでの到達記念に。
普通こんなとこまでTTで行く人は居ないと思う(笑)でも行けるとこまでTTで行くというのが僕のポリシーである為積極的に荒れた場所へ入っていくのだ。
〇〇〇〇出現
さてこの辺、「ヤツ」の分布図で言えば、モロ勢力圏内。
「ヤツ」、というのは…
そう、ヤマビル。
いつの間にか靴の緑色の部分にこんにちわしていた。勿論対策はしているので塩をかけてご退場頂いた。ヤマビルは雨の降り方にもよるのだが、ゲリラ豪雨でもない限り彼らは土の下から這い出て来る。
ヤマビルの特徴や対策は以下レポートを参照して頂きたい。
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ヤマビルを撃退し、滝を目指す。駐車場から歩いて川まで5分もかからなかった。
今回は渓流装備である為、遠慮無くジャブジャブと川に入る。深い所は普通に膝くらいまで浸かるが、川に転がっている石に乗るようにすれば、足首くらいの浸水で済む。
さあ、今回の滝を見てみようじゃないか!
深山幽谷
言葉を失う空間
神々しい…。
轟々と流れる2本の流れ、樹海を思わせる林、昼でも薄暗い雰囲気、更に木々の隙間から差す日差しが相まって、大変フォトジェニックである。
この田代滝は滝が美しいというより、スポットを構成する一つ一つの要素が重なり合って絶景を生み出しているのだ。
県道からそう離れていない場所にひっそりと、そうひっそりと佇んでいる。
滝と自撮り。
寒そうでもあり、涼しそうでもあり微妙な表情をしていたと思う(笑)
試しに滝のすぐ近くまで寄ってみよう。
落差は9.5メートルだが雨が降っていて増水していることもあり、かなりの水量になっていた。
滝の直下。例によって完全防水のスマホ、トルクG-03で撮影。
ドドドドドドという轟音はまさにモンスターのバインドボイス。耳が張り裂けそう。
様々な要素が合わさり絶景となった秘瀑、田代滝。
千葉県の秘境の中でもかなりお手軽に訪れることが出来る為、観光した際は気軽に立ち寄ってみてはいかがだろうか。
終
相棒TTと撮影したオススメスポットを地図にまとめています。
良ければ愛車と写真撮影する際の参考にして下さい。
記事内にイチオシスポットも挙げて幾つか紹介しています。
今まで訪れた秘境スポットを地図にまとめています。
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僕が行ったことのある観光地をマイマップにまとめました。
観光地についてもそれなりに行っていますので是非見てみて下さい。