プライベートビーチ。
簡単に訪れることが許されず、観光客が滅多に訪れない為、青い海と白い砂浜を一人占め出来る…。
車でアクセス出来ず、徒歩で行くしか無いが、それすらも断崖を降りたり、藪を漕いだり、素掘りの隧道を潜ったりしなければ辿り着けない…。
困難を潜り抜け、始めて出逢える絶景。
そんな場所が千葉県にあるとしたらあなたは驚くだろうか?
房総のプライベートビーチ
断崖絶壁に阻まれた海岸
外房のいすみ市岩船にひっそりと身を隠す海岸、釣師海岸と呼ばれている。
しかもこの海岸、プライベートビーチの例に漏れず断崖絶壁に阻まれ、アクセスは否応にも軽いクライミングが必要となるようである。
まずは行ってみよう。
藪漕ぎ、倒木、素掘隧道、懸垂下降
なかなか時間を要する道中
車をひょうたん池と呼ばれる小さな池の脇に停める。
「釣師海岸」という名前の通り釣りの名所なのか、他にも沢山の車が停めてあり、ひょうたん池で釣りをする人も散見された。
恐らく海岸の方でも釣りをされている方がいるのだろう。
ひょうたん池に沿って南下すると池を渡れる木製の橋がある。
橋は意外としっかりしており抜ける心配は無さそうだ。
ブッシュ出現
ブッシュが現れた。深さはあまりないのだが、僕のこの時の恰好は上半身タンクトップ。
マダニでもいれば事である。
マダニは藪のような草に潜み人間が通った時肌に取り付く。
逆に言えば肌が出ていなければ飛び移られることは稀なのだが、体にくっついた時が厄介なのだ。
極力肌が触れないよう注意しながら「勇者の杖」で藪や蜘蛛の巣を払い進んで行く。
ちょっとこの辺から道の記憶があやふやである。
ルートが正確ではないかもしれないのでご了承頂きたい。
倒木の区間が出現。
と言っても川で見かける土砂ダムに比べたら簡単。身を捩らせてクリアしていく。
道が崩れて植物の根のようなものが露出している箇所もあった。
またもヘンテコな道。
少し傾斜になっており、登らなければ進めないのだが、傾斜はドロドロでステップする箇所が無い。
仕方無いのでぶら下がってる木を使い身体を引き上げながら無理矢理登った。
せ、背中のカメラ道具一式が重い…。
ヌタヌタした道に変わる。
この日の明け方は雨が降りましたがそれにしたってぐしゃぐしゃ。
元々ヌタ場のような場所なのかもしれない。
そしてこの細い道を進むと…
水路隧道モドキ現る
隧道。
軽く水が通っていて水路隧道になっている。
もうかなり記憶が曖昧で申し訳ないが、確か隧道は2本通ったはずだ。
(間違ってたらゴメンナサイ)
(確か)2本目の隧道内部。これは振り返って撮影している。
なので行きは下りになっている。
水が通っていて下はツルツルの為、滑って転ばないよう壁を手で押さえながら、一歩一歩確実に踏み出して降りていく。
断崖の下に・・・
今抜けてきた隧道を振り返って撮影。
写真からも分かるようにようやく太陽の光が当たる外に出た。
どれどれ、噂に聞くプライベートビーチはどんな塩梅かなぁ…、
(°Д°)
「〇ッホ…いいビーチ…」
崖の上から見下ろすビーチははじめて見た…。
なんと美しいのだろうか。
崖はロープがありそれを掴みながら降りることが出来た。
足場もしっかりしており怖さは無かった。
魅力的な海岸
青空と潮騒、そして断崖。
僕の今までの「海」という定義をことごとく覆したと言える。
人がほぼ皆無な中ビーチを独占に近い状態で楽しめる場所が、千葉にあったことも大きな発見だ。
ちなみに上の2枚の写真はカメラを三脚に固定し、広角レンズにND400(減光フィルター)を付けて長時間露光で撮影している。
20秒という時間シャッターを開くことで海の波が消え、幻想的な写真に仕上がったのだ。
関東三大〇〇〇〇〇
あと、この場所は絶対に一人で行かない方が身の為だ。
秘境の探索スキル云々よりも危険な要素が含まれている。
道中ではなく、海岸に。
僕の場合、「そのこと」を知らずに、というより忘れていたのでいつも通り一人で行った。
結果的に「危ないこと」にはならなかったのだが結構ドキドキした。
先程「ほぼ」皆無と書いたのは人が何人かいたからである。
このブログで書くことは出来ないが調べたら理由はすぐに出てくる。
絶景の拝めるプライベートビーチ、釣師海岸。
噂通りの素晴らしさでまたいずれ行ってその景色を堪能したいと思っている。
終
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観光地についてもそれなりに行っていますので是非見てみて下さい。