日本の滝百選というのがある。
Wikipediaによれば、1990年に環境庁と林野庁の後援のもと、グリーンキャンペーンの一環として全国各地の滝の中から100箇所が選ばれたものだ。
その日本の滝百選の中に、到達が恐ろしい程困難な神秘の秘瀑が群馬県にあるのをご存知だろうか?
常布の滝
滝の名前は常布の滝。群馬県草津町の草津に所在する秘瀑だ。
草津と言えば普通は温泉・・・なのだが、秘境(秘瀑)好きであれば嫗仙の滝、と答える方もいるのでは無かろうか?
だが嫗仙の滝は、秘瀑とはいえ、言ってみれば初心者向けの難易度が低い滝である。気を付けることと言えば精々熊くらいだ。
なら常布の滝はと言うと、これが比較にならないくらい道のりが険しく、非常に危険なのだ。高さ数10m程の崖に張り付くような獣道が続いており、激しいアップダウンで体力を異常に消耗する・・・。まさにガチで秘瀑と呼ぶに相応しい場所と言える。
それでは、いつも通り管理人不知火の体を張った単独アタックレポートをお楽しみ頂きたい。
序盤は普通の登山道
国道脇にある入口
現在地は国道292号線から少し外れた脇道。人気は全く無く、話し声すら聞こえない程だ。道路端の土に相棒TTを停め、探索装備に着替える。今回は滝壺迄行くことを想定して、ウェーダーを選択した。
晴天の下、不知火は一人歩み出す。これからとんでもなく険しい道のりが待ち受けているとも知らずに・・・。
群馬の通潤橋?
ゆるっ!!
歩き始めて間も無くの遭遇だ。何これ?バリケード?にしては塞ぐ気配がまるで感じられない。ま、行きたきゃ行けよ的な。
・・・・・・・めっさネット仕事しとるやん。
バリケードの次はネット。所々岩が漏れてはいるが、それでも防護ネットが無ければ道は完全に塞がれ、落石を乗り越える必要があっただろう。
しかし、いつネットがぶっ壊れても可笑しく無い状況だ。
そして橋っぽい物とエンカウントした。
欄干はガードレールだが草ボーボーで、もうどう見ても廃橋のカテゴリーだ。幅的に自動車が通れるくらいはあるので、過去には作業道として活用されていたのかもしれない。
・・・と、何やらプシューやらゴォーという気掛かりな音がさっきから聞こえる。出所はどこなのか辺りを見回してみると・・・、
!?これはまさかっ!
通潤橋!?
・・・って何でやねん。ここ熊本ちゃうがな。
確かに規模も美しさも比べるのは本家に失礼と言うものだが、橋の真ん中上部から水が吹き出しているという事実から物理的には大外れとは言い難い。
観察してみたところ、意図的に水を噴射しているのでは無くて、単に配管に亀裂が入ってその隙間から放出され、変わった場所を作り出してしまったようだ。
自然の驚異
「なんちゃって通潤橋」を渡り、奥の道へ足を踏み入れる。
道としては見ての通り、獣道となっていて、か細い踏み跡が残されている。
うわぁ・・・。
廃道状態。道はもはや完全に崩落しており、通る、通らないのレベルでは無くなっている。山で言うところの「ガレ場」に近いか。
イマココ。西に向かって進んでいた道はV字カーブを描き、東へ高度を上げる道になる。
崩落の根本はこのコンクリートの護岸壁にあったようだ。
上部が破損し、雪崩て道を塞いでしまっている。
先程ガチで仕事をしていた防護ネットや、他にも数回崩落を見掛けたので、この付近は非常に崩落が起きやすい、地質が緩い地帯なのだろう。
崩落地帯を抜けるとバリケードがある分岐に出くわした。
この分岐は左に進めば常布の滝に行けるようだ。バリケードを跨ぎ、看板に書かれた文字を見てみると・・・
「この先危険 立入禁止」
漂う今更臭(笑)
どう考えてもさっきの崩落地帯を指しての看板だろうが、反対側から来ている以上、それを知るすべは無い。入口から不穏な空気は漂っていたが、明確にされていないので、僕と同じ方から来た人は皆、ここへ来てはじめてそのルートが「危険」だということを知ることになる。まあそもそもろくすっぽ案内が無いことから、常布の滝はあまり観光協会が推し出していない場所だということは察しがつくがね。
ヘンチコリンな山道だなぁ。
両岸が少しばかり高くなり、中央が掘られたような道になっている。中央には枯れ葉や枝が蓄積し、歩く度に「モッサリ、モッサリ」と不思議な感覚に見舞われる。正直言って歩き辛く、早いとこ抜けてしまいたい。
おっ、ようやく「常布の滝」が書かれた看板だ。
看板には「遠望」と書かれており、文字通り遠巻きにしてその姿を拝めるらしい。僕は足早に遠望ポイントを目指すことにした。
遠奥から垣間見える水糸
ほぅ!あれが!
写真中央に見える色が違う岩肌の左に白い水が糸のように流れている。常布の滝のようである。遠巻きにして見ても、周辺に道らしき道は見当たらず、超絶ワイルドなトレッキングになることは容易に想像出来た。
直線距離にしてみれば580m程度で近しいように感じるのだが、道のりで考えれば2、3kmは優にある。それもまっ平らな道で無く、登り下りが連続するコースだ。滝壺に辿り着くには相当に険しいルートを歩まねばならぬようだな・・・。
うし、行くか。自分を奮い立たせるようにして常布の滝を目指す。
案内板すぐ先は写真のように広めな山道。
適度に固く、それでいて柔らかい。足にも腰にも優しい道だ。ずっとこれなら楽なんだが、それでは秘瀑を目指す意味が無い。到達困難であるからこそ、達成感が大きいというものであって、甲斐があるのだ。
果てしなく険しい道
「スタート」地点
こっから、のようだな。
あからさまなバリケード。トラロープが張られた上に、「警告」の看板がある。
このコースは上級者向コースです
岩場が多く滑りやすく危険な為
登山経験のない方はご遠慮下さい
と、ある。正直に告白してしまうと、不知火は今までまともな「登山」を行ったことが無いので、分類的には「上級者」では無く、「初級者」ということになる。が、登山道も無く、コンパスが無ければ遭難するような秘境を何度も踏破しているので、自分的には「中級者↑」にカテゴライズしても良いかな、と思ってみたり。
なので、行かせて頂きます。
トラロープの張られた常布の滝コース「本当の意味での」入口だ。なんだ?群馬県は異世界に通じる道がここにもあったのか?
ただ、このコース、脅しでも何でもなく、ガチで上級者向けのコースなので、秘境探索経験の少ない初級者は絶対に行かないことをお勧めする。慣れている人でも、単独は避け、数人で入渓する方が恐らく身の為だ。・・・単独アタックしかしない不知火が言っても説得力ゼロだが(笑)
藪と岩場と急坂と
わぁい、激☆藪だぁ。・・・・・・・・・うぇ・・・。
ロープをくぐって最初に受けるのが、熊笹による藪の洗礼だった。
吐き気がする程高さがある訳でも無く、足を踏み外すと崖下に真っ逆さまという訳でも無いが、ここ、初っ端から急坂なのだ。つまり行きは下るだけなので楽だが、帰りは登りなので必然的に笹が顔面直撃することになるので、絶対キツい。帰りは地獄だろうな・・・。
所々に紅色のガイドテープが貼られているので、それを目印にしながら藪を掻き分けていく。
大体ガイドテープを直線的に辿れば、次に行くべき地点にガイドテープが見えるので、ひたすら目指して歩く、の繰り返しになる。一歩ルートを間違うと途端にガイドテープが見えなくなる仕様になっており、文字通りの生命線という訳だ。
更には、足元にはつまづくと顔面から持ってかれるくらいでっかい岩が辺りにゴロゴロしている。岩場は登るより下る方が圧倒的に辛いのだ。登るなら手足を岩に引っ掛けて登れば良いので単なる筋力勝負だが、下りは的確な判断力に加え、下半身の絶妙なバランス感覚とブレーキ技術が要求される。岩場において、表面が最初から滑り易かったり、そうで無くとも雨でツルツルになるケースが多い。手足の置く場所、重心移動、行けるポイントの見極めがモノを言うのが「岩場の下り」なのだ。
しかしまあ、よくもこんなところにルート作ったよなぁ。
兎に角エグい。傾斜が物凄い。
笹や岩等の障害物が無ければ、簡単に転がってしまいそうなくらいの傾斜がある急坂である。ルート選定した人達も、一歩間違えれば「新世界」に直行だっただろう。
木、達が傾いて、おります。
斜面に生える木と言う木が、頭を谷側へともたれながら、何とか踏ん張り、耐えているのだ。それくらいにこの斜面は急坂ということになり、人では到底留まることは不可能であろうな。
マジもんアドベンチャー
熊笹が待ち受けていた急坂を駆け下りて、だいぶ川の方にまで近付いたここ現在地だが、まだまだ常布の滝への道のりは始まったばかりである。
鎖場が出て来た。
登山道ではもはやお馴染みのアイテムではあるが、この常布の滝へ向かう道のりでも重要な命綱的役割を果たしてくれている。
鎖場+ロープ登場。
ロープと言ってもかなーり細く、とても全体重を乗っけて良いような代物じゃない。あくまでこれは道を示す為のルートロープなのだろう。
道中には険しい斜面から水が流れ落ち、とても小さな川になっている箇所もある。深くて渡れないというものでは到底無く、敷き詰められた岩の隙間を縫って細々と谷へ流れて行く川だ。
これもうわかんねぇな・・・。
正直どうやって進めば良いのか、唖然としてしまう光景である。地面という地面から木や雑草と言ったあらゆる種類の植物が繁茂し、更には山からの落石があちらこちらに散らばっている。生命線であったガイドテープも場所によっては欠落していたり、そもそも貼られていなかったりとまちまちなので、もはや頼りになるのはGPSによる現在位置と方角、あとは自分の勘と経験のみである。
現在地。さっきと変わらない?殆ど進んで無いじゃないか?・・・いや違うんだ、マジでゆっくりしか進めないんだよ、ここ。
まずだって屈みながら倒木くぐらないといけないでしょ?
で、この変な足場から飛び降りてガイドテープ目指すでしょ?
あとはルートロープに沿って急斜面登るでしょ?
極め付けは点々と「お助けアイテム」の如く設置されたロープを掴みながらの斜面登り降りと来たもんだ。そりゃあ、簡単には詰めて行けないさ。
大体ぱっぱか不知火が進んでいるように思えるかもしれないが、これ実はかなりその場その場でルートを組み立てながら慎重に進んでいるのだ。安易に右往左往しても無駄に体力を消耗し、遭難してしまうだけであるし、こういった自然そのものに極めて近いコースを的確に進めてこそ、秘境探索のスキルが磨かれていくものだと考えている。
それに、だ、滝までのルートは斜面を横に突っ切る「トラバース」が殆ど使えず、危険な障害物を巻きながら進むしか無いのだ。今回のように登ったり下ったりを繰り返すのを登山用語で「ジグを切る」というそうだが、まさにそれである。半端ねぇくらいスリリングなマジもんアドベンチャーコースだぜ・・・。
ヒヤリ・ハット
現在地、なのだが、実は今不知火はちょっとばかり大変な状況に陥っている。と、いうのも・・・
・・・そう、すっ転んで軽く斜面を滑り落ちたのである(笑)。
当時の状況を語りで振り返ってみたいと思う。
(常布の滝へ歩みを進める不知火。確かに道は険しさが増していく一方だが、行けない程では無い。単純にキツイだけで、スキルが伴わず撤退しなければならない、という状態にはまだなっていない。)
不知火「っと、鎖場か。これ掴んで斜面渡れよってことなんだろうな。」
(セオリー通り鎖を掴み、幅20cmくらいの狭い足場でバランスを取りながら慎重に歩く。)
不知火「ここなぁ、下が笹生えてるからどっから崖なのか分かんないんだよねぇ・・・。」
(そう、非常に危険なのだ。只でさえ狭い足場に加え、笹が邪魔でハッキリと崖を視認することが出来ない。これでは鎖を掴んでいるとはいえ、いつ足を踏み外して谷底へ真っ逆さまになっても可笑しく無い。)
不知火「今度はトラロープ・・・。このポジションからだと鎖からロープに持ち変えるの難しいな。」
(鎖場が途切れたところでトラロープに切り替わる為、不知火はロープに手を伸ばしながら、鎖場の鎖の端に手をかけた、が、そのとき!!!)
グッ・・・ズ、ズザザザザザッ!!!!!
不知火「!?」
(いきなり鎖場の支柱が1本地面から抜けたのだっ!!!バランスを崩し、重力に抗えないまま不知火は谷底へと引き摺られて行く。)
不知火「やべ、死ぬ。」
ガシッ!
不知火「・・・セーフ。」
(寸でのところで、トラロープを左脇に引っ掛け、右手で手頃な草を掴み、つま先で斜面をホールドし、「フェードアウト」だけは避けられたのである。)
・・・こんな感じだ。長くて読みたくないという方向けにまとめると「掴んでた鎖場の支柱抜けて滑り落ちた」。
とりあえずトラロープを脇で締めて落下が完全に止まったところで安堵し、撮ったのが上の写真。
カメラを川の方に向ける。ご覧のように笹×∞で、見渡す限り笹の海なのだ。地面はおろか、谷底すら視認出来ないが、奈落の底はすぐそこまで迫っていた、ということは間違い無い事実だろう。
激しさは増していく一方
何やってるかというと、右足を木の根元に引っ掛け、谷底へ落ちないようにしている様子である。
下が霞んで見えるとはこのことで、川の水が遥か遠くに思えてしまう。現在地からは谷底まで30mくらいで、ピンと来ない上、横の距離だとかなり短く思えるだろうが、ビルの階数に例えるとおよそ10階建てくらいの高さにはなる。ビル10階から落ちたらどうなるか・・・言うまでもあるまい。本当にここ日本の滝百選に選ばれた滝なのか、と疑いを隠せないベリーハードな道のりだ。
登っては降りる、降りては登る・・・。ロープがあればこうやって掴んで移動するが、無ければ木の枝や幹、地面に生える草などをフル活用して登り降りしている。当然体重を掛ける前に強く引いたり押したりして、強度を確かめてから使うが。
ちなみに、ロープを使っているうちに思い付いたのだが、写真みたく手のひらに一度巻き付けると上手い具合にトラクションをコントロール出来る。結局のところただロープを掴むだけだと、どんなにグリップの良い手袋をはめたところで、スルリと滑ってしまい、思い通りの登り降りが出来ないのだ。その点写真のように巻き付けると、握ればホールド、緩めればリリース、といった感じで楽々上下移動が可能になる。・・・まあ、こんなこと、山屋や沢屋では常識なのだろうから、胸張れることでは無いんだろうけども。
ファイナル・アプローチ
現在地。車両デポ地から既に2時間は経っていて、11時近くを回っている。写真や地図の画像を撮りながら進んでいたのでこんなに掛かっているのだ。
では、ここから見える景色はというと、
おおぉーーー。かなり近付いたぞー。
常布の滝直下まであと僅かというところに来たように、「思える」。なんで括弧付きなのかと言われれば、本当に「思える」だけだから。
パッと見もう着くんでしょ?と言われそうだが、全然そんなこと無い。辺りを見渡しても滝壺にアプローチ出来そうなルートが見当たらないのだ。やっべ、マジでどっから行きゃ良いんだよ・・・。
こっちか?と思い、ガレ場の急斜面を10数m下ってみるが、どうにも違うらしい。途中で川を覗いてみて、川から滝壺まで詰めることは出来るかシミュレーションしてみたが、10トンはありそうなバカ巨大な岩がゴロゴロしていて、とても突破出来そうに無かった。なので、このアプローチはハズレ。
さっきの地図と見比べてもらいたいが、イカチーくらいにルート線がこんがらがっているのだ。これは正しいアプローチが分からず行ったり来たりした証拠であり、不知火の頭の中は熱暴走寸前まで来ていた。くっ、ここまで来て、常布の滝に「チェック」を掛けられたか・・・?
・・・その後何度か別ルートでアプローチを繰り返し、ついにそれっぽいのを見つけた。写真が小さくて申し訳無いが、解説すると両脇から無数に伸びる小枝の群れがあり、真ん中に人一人が屈んで通れるくらいの狭い獣道があった。直感で勝利を確信する。恐らくこれがファイナル・アプローチのはずっ!
???「これで・・・チェックだ(CV.福山潤)」
先程滝に掛けられた「王手」を切り抜け、不知火が逆に「詰ませ」に入る。ここさえクリア出来れば・・・!
真・絶景秘瀑
彩り溢れる美色の直瀑
これが・・・常布の滝・・・!!!
不知火は立ち尽くした。力強く流れ落ちる直瀑、垂直に聳え立つ極彩色に満ちた岩壁、岩上を覆う朽ちつつも僅かに残る木々の紅葉、そしてあらゆる日常の喧騒から隔絶された神秘なる「世界」・・・。
ここまで美しさと迫力に満ち満ちた秘境に出逢ったことはあっただろうか?これぞまさしく絶景秘瀑と呼ぶに相応しい絶対的な景色である。
辿り着いた最終地点。ここに来るまで途方も無く体力を使った甲斐があったというもんだ。
あまりにも・・・そう、美しい。
場を構成する要素一つ一つが素晴らしいのは言うまでも無いのだが、一番はやはりスケールの大きさだろう。僕の持つ一眼レフと広角レンズではとても滝全体を横画面で撮り切ることは不可能で、それほどまでに常布の滝は雄大。感激のあまり、疲れを忘れて無我夢中にシャッターを切った。
滝の両脇に構える岩壁にスポット撮影。
不気味とも不思議とも言える、今まで見たことの無い独特の色味である。緑色は苔だということが一目瞭然だが、黄色味と茶色味を帯びた部分は何なのだろうか。推測では黄色が硫黄に含まれる硫化物、茶色が鉄分だと考える。
異世界染みた要素物
何とも・・・おどろおどろしい恐怖を煽る写真に仕上がった。写真左側はさながら大きく口を開けた怪物か悪魔に見える。
正体は、抉れた岩壁から垂れ下がる鍾乳石だ。氷柱となり、大きく成長した鉱物達もまた、様々な色を有している。
鍾乳石の成長速度というのは、水量、水質、地域などによって大きく異なるのだが、一般的には1cm成長するのに約70年掛かるという。つまりは洞内にある大きい鍾乳石で目算20cmほどはあるので、単純計算で1400年掛けて形成されたことになる。何ともまあ、気の遠くなるような話だ。
・・・この虹色は何だ?
ふと足元に目を向けると路面が七色に輝く箇所が幾つもあった。一見すると油類の被膜のようにも思えるが、試しに木の棒で突いたり、攪拌してみたところ、油のように広がらず、虹色になっていた表面が消えてしまった。何らかの化学変化によってもたらされた状態なのかもしれないが、化学に疎い僕に解明する手立ては無い。
終わりに
群馬県草津町。温泉地として有名なこの町にこんなにも美しさと迫力を兼ね備えた秘瀑が潜んでいた。日本の滝百選の中では間違い無くトップレベルの到達難易度を誇る秘境だが、秘瀑好き、或いは秘境好きには是非とも訪れて頂きたい絶景がここにはある。
しかし秘境探索初心者が気軽に訪れて良い場所では無いのも事実だ。高確率で転落死するか遭難するという結末が待っている。また、不知火のように単独探索でここへ行くのも基本的には避けた方が良い。出来れば中級者以上の探索能力を有する者達複数人の方が安心である。
力及ばないと感じるのであれば、着実なステップアップを重ね、実力を磨いてから訪ねてみてはいかがだろうか?
終
相棒TTと撮影したオススメスポットを地図にまとめています。
良ければ愛車と写真撮影する際の参考にして下さい。
記事内にイチオシスポットも挙げて幾つか紹介しています。
今まで訪れた秘境スポットを地図にまとめています。
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僕が行ったことのある観光地をマイマップにまとめました。
観光地についてもそれなりに行っていますので是非見てみて下さい。