【千葉県】【秘境】白岩~「白いキャンバス」に描かれる渓谷の紅葉

【千葉県】【秘境】白岩~「白いキャンバス」に描かれる渓谷の紅葉
 

千葉県で「紅葉スポット」と調べると真っ先に出てくるのが「亀山湖」「養老渓谷」である。逆に言うとそれくらいしか一般的に認知されていないのだ。

 

確かに500m以上の山が無い千葉県は山々の紅葉を見て楽しむと言ったことが出来る場所がほぼ無い。悔しいが、長野県、群馬県にある志賀草津高原等を見てしまうと、スケールの違いに圧倒されてしまい、到底勝ち目が無く思えてしまう。

 

だが、そんな千葉県にも小粒だが存在感があって是非オススメしたい、素晴らしい隠れ紅葉スポットがある。今回は鴨川市の知る人ぞ知る絶景をご紹介したいと思う。

 

聳え立つ白い岩壁

地図リンク

場所の名前は白岩。君津市と鴨川市の市境ギリギリにあり、鴨川市側の四方木に存在している。

 

文字通り小櫃川沿いに高さ50m以上の真っ白い岩壁が聳え立っていて、紅葉の時期になると言葉に出来ない程美しい紅葉を目にすることが出来るので、一部には熱狂的なファンがいるくらいである。ちなみに僕もその一人だ。

 

先程出て来た「四方木」という地名、僕のブログを読まれた方ならピンと来たかもしれない。そう、すぐ近くには四方木不動滝があるのだ。こちらも隠れた紅葉絶景スポットとして一部に知られている。加えて都会の喧騒から切り離されたまさに秘境と呼ぶに相応しいヒーリングスポットの為、気になる方は四方木不動滝の記事を参照して頂きたい。

 

彩られた「白いキャンバス」

突き抜けるような青い空、燃えるようなモミジ、雪のように白い岩肌・・・。こんなにも特異で映える紅葉スポットも珍しい。

 

この日は雲一つ無いピーカンだった為、群青色の蒼空で撮影することが出来た。

 

まさに自然の生み出したアートだ。群馬県の嫗仙の滝を見た時にも感じたが自然というのは、時に人間が想像も出来ないような素晴らしい景色を生み出すのだと改めて実感させられる。

 

霧の醸し出す妖艶な雰囲気の中で撮る白岩というのもまた趣があって一興である。

 

注意点

注意点としては駐車場らしい駐車場が無いことだ。紅葉シーズンになると時々、県道上に駐車している方を見かけるが、県道81号線のこの区間(黄和田畑隧道から坂本付近)は道幅が狭く、白岩近辺はカーブミラーも設置されていないブラインドコーナーとなっており、路肩に駐車していれば走行車が気付かず、そのまま突っ込まれる危険が高い。ストレート部分ならまだしも、コーナーに停めるといったことは絶対に止めて頂きたい。

 

閑散期の夜中に流すと爽快極まりないのだが、こと紅葉シーズンともなると日中は危険な地帯と化す。

 

そこで、本線から外れた道路に停めることをオススメする。上の地図で言うと緑色のカーブしている部分が脇道となっており、ここに停めておけば本線の走行車にとって邪魔にならずに済む。

 

県道から脇道方向を撮った写真だ。TTの車幅は1840mmだが、左側ガードレールに寄せて駐車すれば対向車線側は2m以上の幅員がある為、離合も可能だ。また、2018年2月に訪れた際にはこの脇道に簡易トイレが設置されているのを確認した。それ以前にも一応トイレはあるにはあったが、何故かいつも閉まっていて利用不可だった。このトイレは汲み取り式のいわゆる「ボットン」だが、元々黄和田畑隧道から坂本付近までの区間に24時間365日自由に使えるトイレというのが無かった為、日の出待機等で夜明け前から現地入りすることが多い人にとっては大変有難い施設と言える。

 

白岩紅葉見頃比較

四方木不動滝の時と同じ時期に同じように3週連続で白岩へ通い、紅葉の具合を比較してみた。2週目の時は撮影地点が異なるので申し訳無いが、大体の具合は分かるはずなのでご容赦頂きたい。

 

上の写真を見ると11月下旬~12月上旬が見頃12月中旬になると完全に見頃を終えていることが分かる。日差しが届きにくく紅葉の具合が年によって大きく異なる四方木不動滝と異なり、白岩は安定して日差しが届く為おおよそ毎年の色付くタイミングは変わらないはずだ。紅葉シーズンに訪れる際は是非参考にしてほしい。

 

終わりに

探してみると千葉県にも小規模ながら味わい深い、良質な紅葉スポットが眠っている。メジャーな紅葉スポットに飽きた方、紅葉は見たいけど混んでいるのは嫌という方は一度行ってみることをオススメしたい。

 

 

 

 

 

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