【長野県】【Bスポ】ポートレートに最適な森の洋館~碌山美術館

【長野県】【Bスポ】ポートレートに最適な森の洋館~碌山美術館

長野県の中信に位置する安曇野市。

 

育てるには清流が不可欠なワサビが多く栽培され、名所にもなっている日本最大規模のワサビ生産地の大王わさび農場や中房川を源泉とする温泉の安曇野しゃくなげの湯、市は異なり松本市だが西へ進めば上高地、と言った観光に事欠かない見所の多い都市である。

 

その安曇野市にレトロな雰囲気が漂い見た者を引き込んでしまう森の洋館があるのをご存じだろうか。

 

 

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街中にある美術館

地図リンク

 

国道147号線より西、穂高神社より北にその場所はある。名を碌山美術館。

 

1879年に生まれた近代彫刻家、萩原碌山(おぎわらろくざん)の作品を展示した美術館である。「東洋のロダン」として知られ、近代彫刻の先駆者にもなった人だ。彼の作品を保存する意味合いで1958年に当美術館は開館した。

 

歴史を感じさせる外観

入口で入館料700円を支払い、門をくぐると現れるのは何とも味のある教会風の建物。

 

絡まる蔦、鬱蒼とした木々、古めかしい赤みを帯びた石組み。何とも絵になる光景である。

 

碌山自身が熱心なキリスト教徒であったこと、明治時代の雰囲気に合わせて作品を展示する為、レンガ造りが成されている。

 

建物内には碌山の作品に加え、彼と関係の深かった芸術家の高村光太郎、戸張孤雁、中原悌二郎達の作品も展示されている。僕は芸術に関する造詣をあまり持ち合わせておらず、申し訳無いが展示物の良さを理解することは出来なかった。

 

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漂うおどろおどろしさ

シンボルとも言える中央の建物は、360°どこから見ても写真を撮らずにはいられない素晴らしい趣がある。

 

この場所でポートレート撮影などを行えばなかなかに映える良い写真が撮れるのでは無いだろうか。

 

失礼かもしれないが、不気味とも取れるその様はさながら森の奥深くに眠る怪しげな洋館だ。僕は最初見た時、ポケ〇ンのハクタイの森にあったまんま「森の洋館」を思い出した。中から白衣を着て丸眼鏡をかけたマッドサイエンティストが今にでもゆらりと出てきそうですらある。

 

僕としてはこういうレトロな雰囲気の建物は大好きで、どこか「廃」の匂いを感じるようでもあった。

 

何よりこの深緑に満ち満ちた蔦がたまらない。これが無ければ良さが半減してしまうと言っても過言では無い。レンガ造り×蔦が生み出す光景は時に、どんな煌びやかな宝石よりも輝いてさえ見える。

 

種明かし

ちなみに、今回紹介した写真はどれも不気味な感じに仕上げているが、実物はそうでも無い。訪れた時は6月の夕方で、既に西日による逆光が強く、強い影で被写体は黒潰れしてしまっていた。ストロボを使うと雰囲気が台無しになってしまうので、三脚を使ってのスローシャッターで建物の明るさを出している。

 

また、地図を見てもらえれば分かる通り、周囲に森は無い。美術館の一帯は木々が植えれらているのだが、光が届かない程鬱蒼としている訳では無く、隙間から向こうの道路や民家が見えてしまう程だ。

 

当初普通に撮ろうと思っていたのだが、建物と木々を見ているうちに、「森の洋館のようなテイスト」を作ろうと考え、構図を組み立てた。撮影後はRAWデータをLightroomで現像したが、建物のシャドウを上げ、雲のハイライトを下げて彩度を落として無彩色に近く、建物にスポットを当て、木々を暗くするケラレ状態に仕上げたのが今回の写真達という訳だ。

 

種明かしをしてしまえば「なーんだ」と思ってしまうが、写真と言うのはインスピレーションを如何に形に出来るかが重要で、画像と言う限られた枠組みの中でどれだけ閲覧者を世界に引き込めるかが写真の醍醐味とも言えるだろう。

 

 

 

実際に行ってみると薄暗さはほぼ皆無の為、そういうカテゴリが好きな方は少々肩を落としてしまうかもしれないが、訪れてみる価値は充分ある。安曇野市内に立ち寄る機会があれば是非、碌山美術館へと足を運んでみてはいかがだろうか?

 

 

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