国道というと、一般的にどのようなイメージを持たれるだろうか?
道幅が広く、交通量が多くて、主要地域同士を結ぶ、交通の要となる道路、というのが一般的な国道のイメージのはずだ。
しかし、現実はそうでも無く、びっくりするようなギミックやあっと驚くような道路構造物が待ち受けていることの方が多かったりする。
今回は、千葉県にある国道で、長い歴史を持つ素掘の隧道について紹介したいと思う。
国道なのに素掘隧道!?
1車線の怪しい小道
場所は国道410号線の大戸見旧名殿地区。一見何の変哲も無い400番台国道だが、実はここ、とんでもない秘密がある。
まずはこの三叉路を右に入る。すると・・・
キタキタキタ!おにぎり+幅員減少コンビ!
もうしょっぱなからごちそうじゃないか。れっきとした国道、だというのにいきなり酷道心をくすぐるグッドな組み合わせで出迎えてくれる。だが、こんなものまだ序の口である。何故なら・・・、
ぐはぁ・・・素掘・・・だと・・・!?
そう、国道に素掘隧道なのだ。国道410号線といえば房総半島における背骨の役割を果たす重要な道であり、三島廃隧道のような廃道の王者も眠っているというマニア垂涎の道でもある。
そもそも国道に素掘隧道があること自体激レアだ。大分県に次いで日本で2番目に隧道が多い「隧道王国」で知られる千葉県だし、林道や町道に行けば素掘なんてゴロゴロある。だがここは国道。例え千葉県とはいえ、国道に素掘があることなんて全国的に見ても殆ど例がない。
明治時代に造られた素掘
特徴的なコの字を描く坑口を持つ隧道は「四町作第一隧道」という名称でモルタル吹付がされた全長52mの素掘隧道である。開通したのは1902年(明治35年)で、現状通行可能な日本国道の隧道で国道143号線にある明通トンネルに次いで2番目に古いのだ。明通トンネルと言えば上高地へ向かう途中に通った何とも古めかしいトンネルだ。
しかも明通トンネルは改良が施されていて坑口はコンクリートポータルとなっている為、国道の素掘隧道としては日本で1番古いということになる!まさかそんなにも古い隧道がここ千葉県にあったとは・・・何とも驚きである。
隧道を抜けてから撮影。美味しすぎる光景に朝っぱらから一人大歓喜な不知火であった。
終
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